弓に負けている
「弓に負けている」といわれる状態とは、余分な力が入っていて力んでいるように見えている状態と思っている。自分もそうだったが、こう言われると「もっと押し、もっと引き」と結局は更に力んでしまっていた。
負けているからこそ力みが取れて行かないのであろう。
弓道の面白さも難しさもここに有る様な気がしている。弓との均等が取れれば、無駄な力みも取れていく。足りないから力を入れる事に誤りは無いと思っているが、必要以上に入れてしまいがち。自分の引ける弓力ギリギリとは、弓の力を上回るように、精一杯ありったけの力を出すのとは少し異なるのではないだろうか?
特に若いうちは弓力を上げたくなる。けれど弓を変えるとまたたくさんの矢数が必要になるのも仕方がないだろう。現在の弓力に余裕が出た時は、癖修正のチャンスかもしれないのに、弓を変える人も多い。