mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

射法八節の図に沿って6

引き分けに入ってからの息ですが、正面打ち起こしなら大三まで吸って、斜面打ち起こしなら三分の二辺りまで吸って、後は離れまで吐き続けるか?一般的には会では吐きと思っているので、離れまでに七分か八分吐くと思われます。打ち起こしの終わり、大三の通過点では吐きながらも弛まない工夫をしています。動作の常識としては、吐く時に力を使うと認識しています。それらしく言えば、吐く息で丹田が充足されるという解釈です。表現は難しいと思われますが、俗に言う腰の入った感覚でしょうか。どちらにしても息が見える様な引き分けは頂けないと思われます。

吐き方も、会までは「漏れる」様にと思ってきました。勿論一気には吐けないですが、打ち起こしまでのリズム有る吐き方にはならないと思っています。ロングトーンのように長く吐き続ける事が出来るようになれば、会からも安定するでしょう。打ち起こしてからは呼吸しないとされる考えも聞いてますが、私には難しい技術です。矢声を出す場合もある様なので、取り敢えず離れは吐きだと考えています。悩む時は、見て取れない自然な呼吸でも構わないでしょう。

意識を呼吸に向けるよりも、単純に丹田を思う事から始めて良いと思われます。気息を丹田に落とす事は難解なので、的や手先に意識が向かない様に心掛ける事から始めます。その習慣が定着してからなら丹田への意識は向上するでしょう。大病の一つに早気があります。生理的には息の詰まった状態に近いと考えています。実際に息は詰まっていなくても、気持ち的には詰まった状態でしょう。離れや中りに意識が有ると、気持ちが伸びる事が難しいので、会の長さよりも意識の置かれた位置で早気の原因は分けられると思われます。

いずれにしても、全体のリズムを調える為には、息に目を向けてみると良い様に考えています。息に合わせた動きが正解でしょう。その息の仕方はそれぞれだとしてもですね。

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