mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

矢筋と狙いです

前回はある程度の弓力を持つ弓が引ける前提で水平な引き分けと会としましたが、弓力や距離に依って多少違ってきます。距離に依ってもそうですが、今回は的幅から狙いを考えてみることにします。

前回同様に矢の長さを的までの長さよりも少し短い位の倍の真ん中を引くとします。打ち起こしを45度に上げるとすれば、大雑把に的の1時半辺りから斜め中白の狙いに移動してきます(無理が有りますが矢所として考えて下さい)。高さを無視したイメージで捉えて下さい。的の半径が凡そ16㌢なら頬付けから16㌢離れた所の矢所が的枠の1時半となることを想像して下さい。俗に言う三分のニ辺りでも的中ゾーンに余裕で入っている事になります。頬付けが口の辺りというアバウトな基準で大丈夫な根拠とも言えます。基本では口割りをそこより下がってはいけないアンダーラインとしてありますので低いよりも高い方が認められている事になります。したがってぴったり口割りに引く必要はありません。高い高いと言われ無理して口割りに合わせる人は少し検討して下さい。これらの事から早気の人で会に入る前に離れてしまう人が的中出来る理由にもなります。弓道としては認められなくてもある意味真っ直ぐに矢が飛んでいます。審査でも引き分けの途中で暴発して的中を得て合格した人が実際に居ます。審議にはなったようですが、平行に均等に引けていると後で言われたそうです。もちろん片矢です。2本ともそれだと評価は変わっていたと思っていますが。少し脱線してしまいましたが、矢所の安定が的中よりも先に求められていると考えて良いでしょう。高段者の矢乗りを後ろから見てはいけないという不文律を聞いたことがありますが、是非は別にして的に向いていないとしても、毎回同じ所に飛ばせ的中させる事はかなり高度な技術でしょう。引き分けの時に的が腕に沿って動くイメージで引き分けを考えた人もいると思いますが、実際は腕が動いています。的が動くとの表現は、押手を的に向けて動かして引く事を避けていると取れます。矢が長いと引き分けで矢が前や後ろに向きが動くのは見て取れます。矢を平行にして引く事は自分の感覚だけに頼ると思いと違う動きをしている人は少なく無いと思っています。時には大三での矢の向きや引き分けでの矢の向きを他者の目で確認してもらうと良いでしょう。それを素直に受け留める事も大切です。

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