和弓を使う押手の手の内は、矢を向いている方向に真っ直ぐ飛ばす為に必要不可欠な゙技術です。取懸けも離れに影響しますが、目標としては無意識に身体が反応するまで出来て初めて技が身に付いたと言えるでしょう。離れの時に角見を効かすとか勝手の掌の向きとか諸々を意図して離す間は基本が身に付く前の練習過程で、手先... 続きをみる
2024年3月のブログ記事
-
-
-
-
離れに悩んだら取懸けをしっかり深くして引き分けを優先してください。弓構えの時に離れを気にして浅く取り懸けても離れはうまく出ません。軽くすると摘み易くなってしまい、結果的に指先が力んで引けない離れないを起こします。
-
-
-
足踏み、胴造り、弓構えで射技のほとんどは決まるとわかってはいても、大三や引き分け、離れで何とかなる気がするのは何故でしょうか? ずっと以前に認知の偏りについて触れましたが、自分の気になる所を中心に人の射を見ている事は多いです。出来てない所を練習するので、当然簡単には直せません。これもわかっていて焦... 続きをみる
-
見ている所、思う所、同じ所に矢を飛ばす事が出来た結果です。それが矢の向きと合っていれば上達したと言えます。 初心者の頃は矢を的に向けても前に飛ぶ事が自然です。なので中たりというよりも矢所、つまり同じ所に飛ばせる事で上達の具合を判断します。 この時期が初弐段辺りになるでしょう。ここで矢の向きとは裏腹... 続きをみる
-
狩猟道具として弓は始めに木の棒に蔓などを結び、木を削った矢の様な物を飛ばして獲物を射たと想像しています。弓を持つ位置も適当で、右手に゙弓を持っていたかもしれません。今の和弓と同じで照準は無く矢の向きで狙いを付けていたと考えています。その頃の狙いを考えてみると、当然半月に的を割るとか無く、ほぼ感覚で... 続きをみる
-
俗に言う親指の付け根を角見とすると、的と反対側の綿所を堅くして弓力に対抗します。弓力が的側から肩に向かってくるのでそれが自然です。 弓力を捉えるイメージを2つ挙げてみるので、どちらが自分にしっくりくるか考えて下さい。まず弓の握りに弦が戻ろうとする感覚で握りが0点です。もう1つは胸の中筋に弓力の中心... 続きをみる
-
-
まず右手は、会で弦溝を床と垂直にするので親指の爪は当然背中側で自分が見える向きです。弓構えの時はだいたい爪が前下斜め左に45度です。親指自体もこれに従い的に向けません。したがって打ち起こした時は前上斜め左に45度と考えて弓構えのまま打ち起こします。そのままでも引き分けに入ると親指は弓力に依って段々... 続きをみる
-
弓を引き始めると右手で会まで引く事も覚束無いのに、引きながら練習するとしたら手の内はもっと大変です。私は初めて弓を持った感覚は後々まで残ると考えています。弓力が掛かると弓構えでしっかり調えた手の内も簡単に崩されてしまうでしょう。 それは弓力に力で対抗しようと試みても難しく、力むほど癖を生みます。か... 続きをみる