中たるという事について
見ている所、思う所、同じ所に矢を飛ばす事が出来た結果です。それが矢の向きと合っていれば上達したと言えます。
初心者の頃は矢を的に向けても前に飛ぶ事が自然です。なので中たりというよりも矢所、つまり同じ所に飛ばせる事で上達の具合を判断します。
この時期が初弐段辺りになるでしょう。ここで矢の向きとは裏腹に的に中てようとしてしまうと、結果的に後ろ狙いの前飛ばしの癖を身に付けます。これは後々まで残る厄介な病気です。
弓の上達は、矢の向きに素直に矢を飛ばす事と会に入った時に矢が的に向いている事です。
例えば的中率を7割五分(4本引けば3本中てる)にするには、単純にまず4本のうち3本が同じ矢所にならないと無理となるでしょう。
上達の道順を間違えないようにしたいですね。手の内、取懸け、離れが良いとなってもそこに中たりは有りません。矢が的に向いてそのまま矢が的に真っ直ぐ飛べば中たります。