mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

離れの難しさは当然です

離れが難しく感じられるのは初心者に多いかもしれません。ある意味経験が少ないからという事も思います。が、経験を積んでいるからといってやはり離れは悩み続けるでしょう。経験が浅い間は自分の射が不安定だという部分が大きいと言えるでしょう。確かに毎回同じ離れが出せるなら的中も良くなると思われます。しかし単純に考えてみると、射がある程度決まって来ないと同じ離れを出す事は難しく、高等技術に含まれると言えます。出来れば始めの間は引いた通りに離す意識は大切にして欲しいですね。

離れが難しくなるのは自分の意識の問題でもあります。離れで中てる様に考えてしまうと、自分の中たりから遠ざかり、元に戻すのに時間を費やす危険が生まれます。

登山家が遭難した時は頂上を目指すか頂上に戻る方が助かる確率が高いと聞いています。私は素人考えで川に沿って下る事を選択するのだと思っていましたが誤りらしいです。水は高い方から低い方に流れているのには間違いないですが、水は流れても人には危険な所を通っている可能性がある事。例えば滝の様な箇所です。それ以外にも、頂上に近いほど発見されやすいという理由も有るらしいですね。登山が趣味の人と話をしてみると、頂上から降りるときに道を一本違えば全く違う場所に降り着く様に聞きました。「頂上からは三百六十度どの方向にも行けます。道の集まっている点だから」という事らしいですね。

頂上を「自分の射」として迷ったらここに戻る。そうしないで、どんどん進むと意図しない場所にたどり着くなんて事も起こりえます。または、頂上を「正射」「基本」としたとしたら、頂上にたどり着く事もままならないかもしれませんね。あくまで自分の射が土台に有り、高みを目指す時も自分が無いと、中たりも欲しい、綺麗な射もしたい、試合も出たい、昇段もしたいと思うばかりで成果は中々得られないかもしれません。初心者ならしっかり基本や正射を知り、練習の中で徐々に得た自分の射を忘れない様にそれを磨いていく。これらが大切です。 

これから始める方、経験をこれから積む方、まずはしっかりと弓道についてや基本についてや人の身体についての知識を得て、仕組みを理解してから練習をして欲しいと思っています。

中る様に離すのでは無く、真っ直ぐ矢を飛ばす様に身体を動かすのが離れだと脳に刷り込むと良いでしょう。離れは結果です。結果を変えるならそこに行く過程を考えるべきですね。

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