勝手は尺骨の張りが肘の内転(回内)と手首の撓屈を助けます。勝手の手首を柔らかくして弦の力で撓屈させる様に引き分けに移れると、肘力大三は捉えやすくなります。肘で引くと言っても、肘から先の全てを弦に任せると始めの間は肘への負担が大きいので手首から先と考えた方が肘を痛めにくいと思われます。大三を形で作る... 続きをみる
2023年9月のブログ記事
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例えば、手の内を修練する時に「もう少しここをこうしたらどうだろう?」と手の内を改良する場合に道場外で或いは巻藁やゴム弓で模索してから射位に立つでしょうが、判断を誤ると当て射に陥ります。意識は、ここをこうしたら中たったでは無くて、ここをこうしたらこんな矢が或いはこんな離れが出たまたはこんな残身が残っ... 続きをみる
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何を意識して行うでしょうか?を多方向に考えてみます。 意識的な゙別れ道から始めます。「大三に移行する事」がまず考えられます。肘力大三を執る準備の方向と肩・肩甲骨の意識は同じ線上に有ります。 別の多くは手の内・右肘への意識です。右肘を張りながら手の内を定めるという意識の仕方です。 どちらも正解ですが... 続きをみる
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初心は字の通り心です。「飛び道具を使うと面白そう」「早く引けるようになって的に中てたい」「袴を着て並んで的を引くのがかっこいい」などが私の部活を始めた頃の心境です。 これらの中でも純粋に「的に中てたい」という気持ちは忘れてはいけません。弓道を知れば知るほど「綺麗にしかも正しく引く」という目標を持ち... 続きをみる
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前回「押手優先」だと結局は「勝手引き」になりやすいとした事を少し補足します。常に基本では「左右均等」を心掛けますが「押手中心」に偏ると均等は崩れないのか?という検討です。手先以外の部分まで力を抜いてしまい肘力大三が崩れ、大三からの引き分け後半で右手全体に力を入れ直してないか?も検討して下さい。取り... 続きをみる
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基本は理解している前提で話は進めていきます。基本の理解とは射法八節を覚えていて的前で弓を引いている状態ではなく、八節の1つ1つを自分なりに説明出来る段階です。そこから少し細かい所に及ぶので、?が浮かぶ様なら基本を良く吟味してからにお願いします。 「何故押手の人差し指は下に向けてはいけないのか?」中... 続きをみる
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基本の通りに正しく引こうとしても的中が安定しない事はよくあります。理由の1つに゙射の技術が全体の3分の1だという概念です。これは昔から3分の2が身体と気持ちという「心技体」三位一体の考えが武道にある事が根拠です。表現は悪いですが、弛み離れや前離れ、振り込みや後ろ狙い、早気や持たれ、肩線や腰の捻れな... 続きをみる
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私にとって「射は立禅」は難しく、どちらかと言えば「いくら一生懸命綺麗に引いても中らないと面白くない」という方がしっくりきます。最近は「中たらなくても気持ち良く引けた」という感覚にもあまり出会えません。禅は解らなくても気持ちの影響が中たり外れには大きいんじゃないかとは思っています。 プラス思考が良い... 続きをみる
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「大きく引く」と「矢束1杯に引く」の区別をしてみます。私は一応正面打ち起こしを選択している前提です。 初心者の頃は流派も知らず、射法八節図解を見て練習していました。学生時代に試合で始めて斜面打ち起こしを目にしましたが、的中は良かったと記憶しています。 ある程度経験を積んだ頃に、斜面では引きが小さく... 続きをみる
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和弓の仕組みについては触れてきましたが、人の手ではなく機械的に固定する角度を再確認しておきます。 握りを上から見て、的面に対する弓の外竹が凡そ30度右に傾いた状態です。 会で人が弓を持つ角度は、同じ視点からだと23度位です。 つまり23度で会に入ったら後7度程度右角が的方向に出ると弓返りの最小限度... 続きをみる
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いつも同じ位置に立って同じ方向を向いていれば見える景色は変わりません。これは練習でも同じです。 顔の幅は両方の肩甲骨の内側の長さに等しいらしいので、肩甲骨の正しい位置は身体と同じ向き(正面を向いた時)の顔の幅(耳の内側)を基準に出来ます。勿論目安でしかありませんが、例えば人に正しい肩甲骨の位置を聞... 続きをみる
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個人的体感は言葉では伝わらないので、少し想像力を働かせて下さい。 弓の回転軸と内圧については弓構えでの(打ち起こしまでも含む)天文筋を意識します。「弓構えでの」というニュアンスは、弓返りが90度から120度位の段階の話しです。弓返りが普通に起これば弓の回転軸は天文筋の回転軸と分離します。弓の回転軸... 続きをみる