2022年4月のブログ記事
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射法の前文に的は「不動にして不惑」という部分が書かれています。吉見順正は江戸時代初期の人ですが、射る相手が人や獲物ならば動く事が予想出来ます。泰平の世の中に入ったか或いは武器としての主流が鉄砲などの火薬を使う飛び道具となったかの影響も有るでしょうが、修練では動かない的を射る事が普通になってきた頃と... 続きをみる
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「上押し」は天文筋の握りとの当たりで「ベタ押し」は綿所と握りとの当たりに整理してみます。 天文筋への当て方で手の内への弓力の掛かり方が変化しますので、上押しを「掛ける」を上押しが「掛かる」に替えると無駄な力みは少なくなるでしょう。五重十文字の一つに有る手の内と弓の直角を弓構えから会までの行程全てに... 続きをみる
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「真っ直ぐ立っている事」と「真っ直ぐ立っているつもり」は全く別物です。たいてい道場に姿見が有りますが、八節それぞれの位置や矢の水平などを確認する目的で使われています。 髪の乱れや胴着の着こなしを見ることもあるでしょう、その時に自分のただ立っている姿の正面や横を時には確認してみましょう。 自分の感覚... 続きをみる
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「弓道をする目的」ですが皆さんは何でしょう? 誰しも自分が納得出来る射をしたいと思われますがどうなんでしょう? また昇段したいとも多くの人が思っていると思われますがどうなんでしょう? また人から見た自分の射がどんなかは気にしていますか? この三つは微妙な色合いを持って雑念を引き起こします。この三つ... 続きをみる
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初心者は「ただ矢束」で構わないでしょう。ただ矢束が良いという意味ではありません。引かぬ矢束は最終形として、単に引く矢束とただ矢束を比べてみます。 引く矢束だと普通は引き離しになりやすく矢所の安定がままなりません。引き分けや会での力みも引く矢束の方が優っていると思います。勝手の弛みや先で早気に陥るリ... 続きをみる
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歳を重ねると急に身体を動かすと故障するなんて事が増えてきます。よいしょ、どっこいしょと思わず声が出る様になりますが、実は大切な事らしいです。声を出す事に依って腰の辺りの奥の方で深層筋が動いて、動く準備する画像を見た事が有ります。 何故丹田と絡むかと言えば、「臍下三寸」なんて聞いた事は有るでしょうが... 続きをみる
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人体に備わった仕組みを自然な形で利用して身体を動かす事が出来れば、故障もせずに弓を楽しめるでしょう。 前回に背伸びの話しをしましたが、厳密には日頃私たちの思う背伸びと弓道で言う所の縦に伸びる事は違います。前回は心持ちの部分が主体だと考えて下さい。肋骨の下を(鳩尾の高さ)少し持ち上げると骨盤が少し前... 続きをみる
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私の意図は中々見えにくいかもしれません。「射即人生」と言えばちょっと触れがたいテーマですが、実は単純です。弓道を楽しむ事が一番の方策だという意味合いに沿って話していこうと思います。 平成20年頃だと記憶していますが、以前お話した文部省が弓道を知らない人を対象に「弓道」を説明している文章を目にした事... 続きをみる
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「早気は駄目ですか?」と問われたらどう答えますか?教本の一巻に具体的な長さはありません。詰め合いと伸び合いからある程度類推する事は可能かもしれません。いわゆる五部の詰めを確認しますが、皆さんは一つ一つ正確に意識しているでしょうか?そこから伸び合いに向かえば五秒から六秒は掛かるでしょう。 教本を片手... 続きをみる
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まず押手を突っ張らない事です。次に射位に就く前に射の流れを確認しておきましょう。取り敢えず打ち起こして感覚的に弓を引く事を止めます。人の脳は錯覚もするし予測もします。今までの習慣を破り新しい事を定着させるには時間が要ります。要は「いつもの通り」を変えてやれば脳は安心します。 正直な話し「ちょっとず... 続きをみる
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残念ですが、どなたにも当てはまる修正方法はありません。したがって早気の引き手皆さんに同じ様な指導を繰り返してもほとんどの人は治らないと思えます。きっかけは自分の練習過程を振り返って探すしかありません。しかし、ちゃんとした指導者に付いて引いてきたのなら指導者にも責任が有るでしょう。悪意はありませんが... 続きをみる
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