mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

和弓は美しく引く

パソコンを長く使っているとゴミ(パグ)の様な不要物が溜まります。すると段々と動作が遅くなると考えられます。デフログしてメモリーの断面を整えますが、弓道でも動作を邪魔する物が色々有るのではないか?と思います。

例えば流派に依る違いがごちゃ混ぜになったり、引きながら色々考える事に一貫性が無くなったりしていませんか?

「真善美」は弓道に触れている人はほとんど耳にしたと思う言葉ですが、「真に正しい物は美しい」と捉えています。今の時節がら桜の花を見て美しいと思った人も多いでしょう。しかし誰もが桜を育てている訳では無く、桜の知識を多く知っている訳では無いでしょう。人の行射を見る場合も同じで、その人の射法や射技が理解出来て美しいと見ている人が何人居るか?は疑問です。真に正しい物は美しいならば、逆に「全く弓道を知らない人が見ても美しいと感じる射」が正しいとなる事に一石を投じます。フィギュアスケートの演技、踊りやダンスなど興味を持って観る人がその業界の人とは限らないでしょう。素人でも美しいと感じる事の方が多いと考えられます。音楽系の芸能人のコンサートに行く人が皆音楽に携わってはいないでしょう。

今回挙げる主旨は、知識を持って観ると自分の関心の有る部分が気になり、素直な目で見ることが難しいという事です。知識が多い事は武器ですが、同時に要らない知識は上達の妨げになるとも考えられます。時には知識の選別が必要となるでしょう。手の内が良い、離れが良いと思っても全体のバランスが良くないと皆さんには受け入れられないでしょう。以前にも同じ内容を書きましたが、流派の良いとこ取りは難しいでしょう。首尾一貫が正しく引く秘訣です。要らない知識は整理して、弓道に知識の無い人にも美しいと思われる射がしたいです。もちろん嗜好が絡むので最終的には好みの問題になるとも言えますが、まず目指す所は全体的に辻褄の合ったバランスの良い射だと思っています。字や絵もそうだと思いますが、観的場など遠目に観て流れのスムーズなバランスの良い射が結局は正しいと考えて良いと思います。

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