2021年8月のブログ記事
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試合でとある道場にマナー的な張り紙を目にしました。たぶん初心者向けなのでしょう。射位では自分よりも高段者の後ろに立たない。高段者の矢乗りを控えから見ない。高段者の手の内を断り無く前から見ない等の内容です。確固たる理由はありませんが少し違和感を感じたことを覚えています。でもその道場のマナーなので守る... 続きをみる
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手の内は全体で一つの働きをする事は外せないでしょう。鵜の首が何を意味するのか?親指は伸ばすのか曲げるのか?弓を捻るか?弓は捻られるか?三指の中で親指と中指を対にするのか?小指が重要なのか?に優劣は無いと思います。狙いに矢が飛び、勢いが良く、遠くにも届く為に手の内の技術が進歩してきた事は間違って無い... 続きをみる
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前回の鵜の首三種類から考えてみます。一つ目の押手と手の内の大三での角度は多くの引き手が実践していると推察していますが、注意点をまず挙げます。大三のまま手の内と腕の角度を変えずに会に入ることは出来ません。手の内が下に向くからです。つまり手の内を常に水平になるように調整しながら引く事を求められます。し... 続きをみる
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何故「手の内十年」の様に時間が掛かると言われるのか考えてみますが、その道筋として仕組みにまず触れます。 今回の始めは私の知る「鵜の首」の三種類です。大三で腕と手首の状態を言う場合と押手の親指が上を向く場合と逆に下に向く場合です。 始めの手の内は押手を斜め上に向けて手の内を水平に構えた形を鵜の頭と首... 続きをみる
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「委曲全求」委曲を尽くして全体の調和を図るという意味らしいのです。委曲とは詳しく細かにすみずみまで行き届いている事らしいです。 委曲全求は全体が上手くいくように細かいことは譲歩する例えという感じです。 弓道に置き換えると、「根幹が上手くいくように枝葉は譲歩する」という感じに捉えることが出来るかも知... 続きをみる
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突き詰めていくと基本が残り、それに精神面を合わせて射法となってきたという考え方が主流だとして良いでしょうか?万人に共通の基本が実は一番難しいと感じてしまうのはどうしてでしょうか?少しこの辺りを考えてみます。 私がまず思うのは「弓を引いて矢を飛ばす」という動作の簡単なので弓を引いて的に中るかどうかを... 続きをみる
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前回の放つ・離さるるの話しのニュアンスは伝わったでしょうか?会の状態と離れはやはり密接に関わっていますが取り敢えず「会がどうだ」以外で進めてみます。 取り懸けが離れに与える影響が大きいと思い色々検討する事も多いですが、まずは引く為に取り懸けるが先と思います。でも今回は取り懸け自体ではなくて取り懸け... 続きをみる
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「無限の引き分けが引かぬ矢束」これは難しい事は無く自然だと捉えています。 小笠原流では「会」を「保つ」と言うらしいのですが、会に入ってから引き尺が縮まない様に保つという事は結果引き続けているという事です。しかし弓力とのバランスが問われるので矢尺は外見上変わりません。したがって引かぬ矢束と捉えられま... 続きをみる
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八節のどれでも突き詰めて考えていくとかなり難しいです。しばらくは元々、そもそもなので簡潔を目指します。 弓構えのまま腕を九十度回転させれば打ち起こしに近くなりますが始めに弓が照らない工夫が必要です。それとなるべく弦を引かない様(弓弝が広がらない)に上げます。弓構えで羽引きをするかどうかは現在しない... 続きをみる
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会で技術的な事が有るとすれば詰め合いでしょう。伸び合いは精神や気力の問題でいわゆる「しっかり伸びて~」の伸びるとは別物と捉えています。もし会に入って「伸びて~」と言われたら、上体には力を入れず縦線を意識する方が正解に近いと思われます。 「伸びて~」は「縦に伸びて~」と言葉の捉え方を変えて意識したい... 続きをみる
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まずは強さですが気にしなくて良いと思います。それこそパンツの丸ゴム位の強さでも全然構いません。と言うよりも弱い強いに合わせて引けば良いという事です 次に可能なら上下にゴムが通してある物が良いでしょう。更に握りより右側にゴムが通してあるもので握りの右にテンションが掛かるものが良いと思われますが、真ん... 続きをみる
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指の関節を曲げることで手の甲の力みは取りやすくなります。これは手の内も取り懸けも似ています。今回は例え手の内が力んでも関節は曲げましょうという事です。「手の内の人差し指は曲げても伸ばしても良いが下に向けない」とされてきました。基本はそう表されています。しかし個人的見解では、ピンと伸ばす、ギュッと畳... 続きをみる
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始めからしてしまうと後々苦労すると予想されることを挙げてみますので検討してみて下さい。少しずつ小出しします。 一度手の指を眺めて下さい。人差し指と薬指は似た長さです。使える力も同じ程度と想像出来ます。やはり普通は小指が短めなので思う以上に薬指が活躍します。三指を見た時に手の内の形で薬指が飛び出て見... 続きをみる
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まずは手の内の「親指信仰」をやめたいですね。手の内は全体で一つの働きをさせると考えたほうが良いと思っています。手の内が力んで豆が出来て痛い思いをする事は必要悪で無駄にはなりません。上達すると豆が減っていずれ無くなります。始めから豆を作らない場合も良し悪しが有るので「素直に力む」事で構わないでしょう... 続きをみる
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射法での基盤は自然体と平常心が中心と考えています。一方で射技の基盤は三重十文字と縦線でしょう。横線は縦線が支えるという捉え方が可能です。つまり体幹と重心の安定で矢筋も安定しやすくなる理屈です。 大きく引くことは誰しも目指す所ですが、引き分け自体よりも会の状態が優先です。会に入る時余力がなくて縮むよ... 続きをみる