元々の胴造り
日常で普通に立つ時に意識を足に置いてバランスを取っている人は居ないでしょう。歩く時に腕を振って足を上げてなど動作に意識を向けている人も居ないでしょう。幼少期に立ち始めてから現在までの生活で身に付けた習慣は無意識な部分できちんと動かす事が出来るようになっています。その分多くの癖も付いてますが日常生活に支障が出る癖は少ないと考えています。したがって弓道でも良い癖を付けるには結構な時間が掛かると思いますが、一旦習慣にしてしまうと無意識に出来るようになるとも言えるでしょう。
今回は胴造りに限りますが、弓を引く前には力み無く立つ事をお勧めします。きちんと真っ直ぐに立つ意識を持って習慣にする事の方を優先して、ぐらぐらしない胴を造る前に考えたい事です。もう少し突っ込んで考えていくと弓力の増加に合わせていける柔軟な胴造りも引き分けながら変化していくとして始めから固め無い様にしたいですね。
最後に胴造りを考える時のヒントになりそうな感覚や言葉を挙げておきます。
両足の上に胴がきちんと乗ればぐらぐらする事も無いでしょう。
身体は腰よりも鳩尾で捻れやすい。
力みが有る、固める方が反って弱い。
結局胴造りは立つ為というよりもむしろ弓を引くためのものでここが肝です。
胴造りを胴造りだけで考えない事は射法八節が連続動作である事に依ります。