mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道の基本2

余計な力を削いで行きたい。
体配、行射共に余分な所を極力省きたいので、一つの根強い希望を持っています。
漠然としたイメージで捉えて欲しい事をまずは挙げてみたいと思います。
弓道を経験されている方々の目に留まる事は非常に魅力の有る事と思っていますが、本当に良いものとは弓道を知らない人の気も惹けるようになれる事という希望です。立ち姿、所作、歩き方などの基本動作は弓道目線からではなく、誰にでも素直に受け入れられる自然体を目指したいと思っています。
5人で行射すればその中で、10人で行射すればまたその中で、例え50人でも、100人の中に居ても誰かが「この人良いんじゃない?」と・・・。見ている人の嗜好はさまざまなのが当然ですが、美しいと感じてもらえる感覚は、技術だけではなくて雰囲気や空気感の共通した部分が有って良いと思っています。私はフィギュアスケートやシンクロナイズド・スイミング、日本舞踊、クラッシックバレエ等の詳しい知識は無いですが、きれいだなぁと単純に思える演技を少しは感じた経験が有ります。専門的には色々な技術の基準も有るのでしょうが、詳しい事のわからない自分の目にも素直に入って来る演技者に魅力を感じます。弓道を学ぶ学生たちと接する中で、昇段審査の体配練習において動作の質問を受ける場合も有ります。「ここは、前回と変わったのですか?」といった場面も。正しいか間違っているかと言われれば間違いなのでしょうが、「細かい事は、ここはこうした方がスムーズできれいに見えるのではないかと思う方を選択すれば?」と言っています。駄目ですよね?しかし、自分も体配を時によって変える事に抵抗を持っています。他の人との流れを乱すようでは勿論いけない事でしょうが、全体の妨げにならない部分では自分の思う良い事を堂々と行う事も大事と思っています。言われた事や決め事を着実にこなす事を否定する訳ではありません。自分の思う美しさと万人(少し大袈裟ですが)の思う美しさの溝を少しでも埋めるといった感性を磨くことも同時に必要だと思っています。逆に、ここはこれでも良いんじゃない?と思わせる事への驕りも秘かに持っています。結局は「美しいものは理屈じゃなく美しい」といった心持も大事にしたいのが現在の求める基本の指針となっています。

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