mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道は武道か?競技か?

古武道の考え方に触れるとほとんどの場合に「作用点の柔らかさ」が話題に挙げられています。相手や物に接する部分の柔らかさを主体に力点は腰や下半身と考えて良いでしょう。弓道でも手の内と取り懸けが物に接する部分なので「柔らかさ」が必要となります。したがって力点は腰や丹田と思って良いでしょう。それに加えて、薬指・小指を絞めて人差し指・中指・親指は使わないとなっている場合が多いと捉えています。これは剣道の竹刀や野球のバットやゴルフのクラブにも共通します。ただし、物と接する部分を柔らかくするという面では矛盾するとも思われますが、竹刀・バット・クラブの作用点は相手の面や胴、ボールとなるので力点の効果を引き出し作用点に伝える中間点と捉えれば「安定」が目的となるでしょう。

弓道の作用点を手の内ではなく弦の筈が番えられている部分とすれば手の内は中間点とも思われます。三分のニ弦を押すとされる手の内(押手)はこういう捉え方も出来るでしょう。

いずれにしても丹田が一番の力点であって呼吸が重要視される事に変わりはないでしょう。余談になるかもしれませんが、古武道では腹式呼吸の時に単に腹を膨らませるのではなく胴周りを太くする感じらしいです。背中側も膨らませる事は容易には出来ません。したがって腹式呼吸自体も外見からは見て取りにくいと言えるでしょう。古武道の腰は俗に言うひさこ(ひさご)腹で、骨盤は上を前に傾斜しないで身体全面を力まず降ろすと思われます。弓構えの時に「弓懐」を広くするという考え方が有りますが、縦に伸びると意識するあまり背中を反らせたり胸を張ったりする事はこういう考え方からすると違うのかもしれません。背骨は身体の背中側に有ります。頸骨もそうです。結局、縦に伸びるという事は身体の前面を降ろして楽にすると考えられます。こういう流れから考えてみると、弓構えでは背中側を伸ばし息を丹田に降ろして胸を楽にすると考えられます。過ぎた腰の前傾や胸の反らしは要らないのかもしれませんね。

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