弓道の難しさと悩み所について
多々異論が出るかもしれませんが、射法や射技の教本は理想像や最終的目標などに触れている物が多く、初歩的な段階から目指すには荷が重い記述が目につきます。私自身も経験しましたが体配について言えば、出来映えはともかく覚えれば済みますが、「射法訓?」「弓を射ずして骨を射る?」「真善美?」「縦に伸びる?」等々理解が及びませんでした。
始めは夢中になって力を込めて引き大きな会を作りましょう。それ以降はそれからの話しです。中りが取れ始めても中るだけでは駄目なんて言われる場合も出てきますが、綺麗に引いても中らないなんて事が起きない様に自分の中りを大切にして下さい。単に比較したらわかるでしょうが、綺麗に正しく引けるまで中らないなんて事はありません。誰しも的中が先にくるでしょう。
陸上部に入って走り始めたとしても、いきなり100mを10秒では走れないでしょう。自己タイムが出発で人それぞれに差が有ります。
引き始めはとにかく大きく引く事です。その次に「引きながら」真っ直ぐに立つ事です。なので引く前に真っ直ぐ立っている必要が有ります。普段真っ直ぐに立ててないのに引く時に真っ直ぐ立つには無理が有ります。つまり呼吸を調え身を調えてから弓を持つ事です。
普段から真っ直ぐに立てたら(立つ努力を始めたら)なるべく早くに帯を締めると良いでしょう。胴着袴が無くても帯は締められます。帯びを頼りに胴造りを学びます。引きながら姿勢が崩れない為に胴造りは必要です。
力んでも大きく引いて、動きながらも姿勢が崩れないなら後は矢数を掛けて行っても差し支え無いでしょう。手の内などは弓を初めて手にした時に習ったままで大半は構いませんね。大きく引いた会のバランスで手の内も練ります。
焦らずにまた射技に囚われすぎない様に射法は磨いて下さい。