三位一体
少しここらで粗筋をまとめます。
まず「主観を捨てる」事の大切さを考えましょう。先入観、偏見が練習の邪魔をします。
持てる技術を駆使して的中を得る事が悪いとは思っていませんが、「ここをこうして」と的前を中心に的中を求める習慣が通常の練習になると「中て射」へと無意識に陥ってないかを常に検討する事を忘れない様にしたい。練習不足で中らないと思う前に、一旦身に付いた技術も癖も簡単には変わらない事を前提に置くべきです。良い習慣と癖を身に付ける。これが最善ですね。剣術、槍、薙刀、柔術、弓と色々な武道が昔から日本には有りますが、その達人と言われる人たちが四六時中常に技を磨いているとは思っていません。最終的には暮らしの佇まいを正したり、精神修養に重きを置いていると考えています。技術だけでは駄目という事は武道に限った事では無く様々な場面で常に言われ続けています。全ての事が一様に出来る訳では無いでしょう。技よりも気持ちが大切な場面が多い事への理解は大事です。現代では戦いの定義が昔と違うのは勿論分かっていますが、広義の戦いという面に於いて最後は集中力や覚悟などの気持ちが大切でしょう。