mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

射法八節で今注意している事の流れ

それぞれ一番に来ることです。

足踏みは後から変えない事。一度で決まる様に練習するという意味合いです。軽く膝を締めて腰を楽に伸ばす事。末弭が射位に合う様に、弓が平行移動する感じで手首を決めておく事です。

胴造りはどこも力まない様に心がけ、とにかく肩に響かない、身体を固めない。

弓構えでは肘を張らずに取り懸けに時間をかけない事。羽引きも殆どしない。

打ち起こしでは大三での肘位置を決める事。右手に意識を残し押手に偏らせない。息が抜ききれる寸前にもう一伸び腰を伸ばす。

引き分けを大三で区切らない様にして、打ち起こしのまま勝手を保つ気持ちを意識として勝手に残したままで押し開く。肩口まで引いて、後は肩から肘の長さを使い骨格で弓を開く。その延長が詰合いに自然と続く感じ。

会では縦を意識するのが中心で、鳩尾で身体は捻れやすいので注意する。矢束が変化しない様に押し引きのバランスを保つ。伸び合いは息使いと同調させ、胸を張り詰めないで凝りを取る。

離れは意識を持たせない。

残身(心)での反省は、自分が今できる事の全てを出せたか?の検討が中心で、出来ない事は出来ないと思い切る。

実話として一つご紹介します。高校生の練習に参加した時の話しです。その日は試合の当日で主力選手は不在。控えの選手と下級生達が自主的に参加する練習日の事です。巻藁の後、居る生徒だけで五人立ちを組んで的前に立ってもらいました。ただ一つの条件付きですが。射の技術的な事は一切助言せずに、射位に入る前に出した条件が「前の射手が離す前に物見をして待つ事」です。「物見が長くなっても良いが、前の射手が会に入る時に物見が同時となる様にして欲しい」という物です。

四本に一本、四本に二本と的中の安定性に欠ける生徒達でしたが、結果は五人で15~16中です。目的は立ち間のリズムを整える事が中心でしたが、思った以上に成果が有った様です。試す価値有りと考えています。立ちのリズム、流れは結構大事と思っています。

残って練習する位のやる気も有る真面目な生徒達です。中てなきゃと自らストレスを掛けて日頃沢山引いても結果に結び付かない生徒も多いですが、二立ちに区切って引いて頂きました。「これなら試合に出ても充分行ける」と自らの結果に驚いて、何故か?と聞かれましたが、はっきりした根拠は有りません。どの生徒も皆中、三本と出した事も有るのに安定性が無いと思われています。要するに気持ちの力をナメている場合も有るのです。中るとドキドキし、外したらバタバタする。結果的に何をしたか覚えてないといった感じを受けていたので、落ち着けと問いかける手段として物見の後に間を取ってもらったのがたまたま成功したという事です。普段の練習では外した後に考え込んで動作が止まり遅れ気味だったり、態度に出たり、人に助言を求めたり、とにかくジタバタしています。その事を伝えましたが、やはり若い間は兎に角中てたいという本来の心持ちとは違う意味で精神を使っています。若者らしいと言えばその通りですね。伸び合いが技術で無い事、身体の伸びと違う側面がある事は難しいですが、最後は気持ちの差で、それも強さだけでは無いと考えています。射は立禅とかも言われるのもこんな事では?私には難しくまだわかりません。しかし、どんな競技であれ、他人と競うときには、流れを掴む事は大事でしょう。

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