mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

骨格の仕組みで弓道と関係する事②

「胸鎖関節の自由度は2〜3度と想像するより小さいらしい」

胸の中筋と接する部分(鎖骨の首筋側の関節)の事で、腕のぶら下がる肩甲骨が肋骨に沿って動く自由度の方がはるかに大きい。左肩が上がらない様にするには鎖骨の先端を立ち札の方に下げる意識を持ちたいけれど、元々鎖骨自体は上がりにくい。したがって肩を下げたい時には肩甲骨が浮かない様に意識する方が効果的となる。弓を押すという押手の意識は、肩甲骨を巻き上げてしまわない事が優先となり、肩甲骨は立てたままで、弓を押すと言うよりはむしろ左右に広げる意識を持ちたい。肩甲骨の動きの容易さは広げるよりも上げる方が簡単だからである。大三では目付け節を押す様に射法八節の図に有るけども、引き分けで肩甲骨を下げる事が難しい時には、あまり押手を押し上げない方が無難でしょう。肘も入れ過ぎ無い工夫が必要です。

大三や引き分けで力を抜くと、腕が上がる方に動くべきではないかと考えていて、脇正面に引っ張られるとまずい様に考えています。

時には会から大三に戻して、再び引く事で弦道の確認をしたいものです。ゆっくり戻していくと、左右のバランスを正しく取れる感覚がわかるかもしれません。大三まで戻してから再び引く為には肩や腕の力を抜ききる事が良く無いのは容易に理解出来るでしょう。鉄棒の懸垂でも下がった時に完全にぶら下がってしまったら次に上がるのが大変困難となります。それと同じで、大三が引き分けの中間地点で、止まって見えても力が途絶えないという感覚は戻してから再び引く準備をする事で引き分けのヒントが見つかる事も有ります。実際のイメージとしては、会での肩甲骨は下側が上よりも少し開き気味を保つ方が残身(心)で真っ直ぐ立つように感じられます。身体の前後から見ると真っ直ぐ立つようにして、左右に目を向けると少し下側が開いているのが会での肩甲骨の在り方と考えています。肩線よりも矢筋は上に有るので斜め上に腕を向けているからです。なので右肘の納まりもあまり肩線からは下がらず裏的の方に伸ばしているのが肩甲骨の納まりから見れば自然かもしれません。口割は矢がそこより下がってはいけないという基準で有る事の意味は、右肘の位置と横に開く動作から決められているのかもしれませんね。

以前、自分の矢束一杯に引くという事は引けるだけ引けとはならない事に触れた事も有りますが、たまには矢束を確認して、大きく引く事が過ぎて無いかも確認したいものです。私が良く伝える事の中に引き尺の基準が有るので一応紹介します。

壁を背に立って、両肩、腰、両踵を壁に付けて足踏みも行います。そのまま自分の思う会を徒手で造ってもらうのです。右肘が壁に当たり背中側に引き入れる感じにはなりません。壁が有るので。矢も足踏みと平行にするので押手が前に向いた感じです。大概の人は引き足らずに感じられる様です。弓を持ってないせいも有りますが、引きが物足りない様に思うらしいです。しかし、腕を伸ばして矢尺を測ると充分引いています。勿論身長の半分、胸の中筋から指先までの長さです。矢を購入する時に指四本とか足す前のその人の引き尺の目安には充分な長さの会になる場合が殆どです。私自身もこれを試した時には引き足らずの感覚でした。一度試して下さい。「大きく引かなきゃ」と引き分けで力み、会での右肘の位置に悩んでいる時には少し楽に考えれるかもしれません。これは離れにも影響します。目一杯引いた会が突き離れや弛み離れを生む場合が有るからです。会で横線を意識する余裕(?)を残して、いわゆる詰合いをするには、会に入った時に一杯一杯だともう離すしかない状態に陥り、弛まない様に頑張るだけになっているかもしれません。

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