mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

残身(心)から逆算して考える事①

まずは重心です。動かないのが最善なのでしょうが、動く場合で考えてみます。

離れ、残身(心)で前(脇正面)に動く場合。胸を開く意識の強さが第一に挙げられるでしょう。いわゆる意図的な開きです。腕を背中側に振る反動とも言えるかもしれません。こうなると弓倒しの際に元の位置に戻ります。元に戻るという事はその人の自然体は弓倒しした後の執り弓の姿勢だと推察出来るのかもしれません。

引き分けで弓の中に割り込む意識が強くなると、当然引き分けで前に重心が動くでしょう。弓と弦の描く面に入る様に引くか、その面を垂直のまま引き寄せてくるかは少し比喩的な表現が加わっているので、どちらも正解として構わないでしょう。イメージとして捉える事も大切ですね。より自分にしっくり来る引き分けで構わないでしょうが、やり過ぎるとやはり危険です。基本的には胴造りは弓とのバランスを上手く取って動かされないと考えるべきだと思っています。左右に動く事も左右均等の基本から照らし合わせると動かない方が良いでしょう。押手か勝手のどちらかに途中で主体が移っていたり、交互に入れ替わったりするのは避けたいですね。

残身(心)で色々反省する部分が有るでしょうが、重心は残身(心)や弓倒しする時に自分がどうなるか感じたい事です。因みに余談ですが、打ち起こしの時には重心が前に移動するというよりも背中が反る方が癖としては多いと思います。肩の固さから来るのでしょう。打ち起こしでは後半息は抜き胸は下ろす丹田への意識は持ちたいですね。弓は左右に張るけれど胸は張らないで降ろす工夫が必要です。ここも難解ですが、ひかがみは伸ばして腰が伸び、背中側に意識を払い前側は楽にするという流れになります。打ち起こしが終わる時に息を抜くと背中は弛みます。背中側に意識を保ったまま打ち起こすには息は早めに抜き始めるのが大事です。これは大三に向かう時も同じです。大三に移行して息を抜くと必ず弛みます。息に気を付けても大三で動きが止めるとやはり弛みます。

残身(心)で一番に反省すべき事はやはり自然体の崩れでしょう。足踏みや胴造りは射の基礎・土台とするならば動かされないのは大事となるでしょう。肩、腕も「左右に分かれるが如く」という感覚なので大きな故意的な動きはせずに自然に任すべきと考えます。しかしながら、タイミングの取り方や射法にも依るし、思い切りを大事に考えて、離れが安定して自分の物となる前なら色々試しても構わないとも思います。大袈裟に言うと矢に気合いを乗せる感覚も捨てがたいです。どちらにしても、最終的には無駄を削ぎ落として行くのが目標として有るので、若さに物を言わせる時期を過ぎれば、会のまま離れる様に目指したいと思っています。つまり離れで重心は動かないが自分の基本です。

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