mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

手の内は角度で内圧の当たりを付ける事の補足

前回は手の内を軽く握る、挟むと表現しましたが、伝えきれていない握るでも挟むでも無くても内圧は上がる事を受動筋力と関連させて補足します。

弓の幅は平均するとだいたい25㍉位として話を進めますが、25㍉が30㍉でも何ミリでも理屈は同じです。

弓が腕からひとこぶし位の弦の位置になる様に弓を持ちます。当然弓の握りは手の内に対して少し右が出た斜めに当たるでしょう。つまり25㍉の幅よりも対角線に近づくので微妙に幅広くなっています。天文筋側と親指の間に弓が落ちない程度の加減で保持します。その時の人差し指の付け根と親指と小指の付け根を握りに触れる最低限の三点の様なイメージです。親指以外は伸ばしたままにして下さい。要はその形をそのまま保つだけで、弦を弾くときに角見を効かせようとしたり、挟む力を加えようとしたりしません。何も変えなければ腕に弦を押し付けようとしても弦を弾けば元に戻ります。弦を腕に押し付ける時に力を加えたり挟んだりは何もしないで下さい。最初に保持したままです。弦を腕に押し付けようとしたら抵抗が有る事を右手で感じて下さい。弓も手の中で弦の動く方に合わせて回ろうとしますが、その時の内圧に手で変化を加えずに弓に内圧を作ってもらうイメージが感じられれば成功です。弦を引かなくても羽引きさえもしない状態でも弦は戻ろうとします。結局、大三で整えたまま会に入れれば弓は回転しようとする理屈です。したがって、大三では手の内を的に押さず弓に押して引いているだけで弓返りは起ころうとします。人の胸を守る肋骨を上から見ると楕円で、会に入っても手の内は肩の真横には来ません。身体の前斜めに弓を受けている状態になります。勝手の取り懸けも同じで、身体の前側の矢筋に有ります。常に弓に対して押す或いは受けている意識を持つ事で、弓返りは起こり、肩も左右に開かれる離れになります。この時の離れで肩が開かれる感覚は離れで意図的に胸を開かなくても自然に起こります。現実的には、右目で狙いを付けているので、両肩の延長線が的に向き弓を左右に開いている様に考えがちですが、イメージからは間違いとは言えないけれど、両肩の延長線は右目からは顔の幅以上に背中側になってます。両肩の延長線上に的の中心は存在し無いでしょう。足踏みの足先を結んだ延長線上に的の中心は有る様に立っています。その上に矢が乗るように引き分けると狙いが的の中心に来るのです。単純に考えても、大三や引き分けで重心が前に出ると狙いも前に出るし、矢を身体に近付ける意識が早かったり、引き分けで胸を張り過ぎても、身体が反っても狙いはズレやすくなるでしょう。

弓を的に押すよりは、弓を常に押すと捉えたほうが骨格には相応しい表現なのかもしれません。手の内の補足から少し離れたので次回に「左右に別るるが如く」に広げた説明にしたいと思っています。

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