mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

「結局は」のまとめ1

力を入れるにしても、力を抜くにしても一か所だけでは無理です。問題の部分(自分なりの修正目標部分)だけを見つめていても事は始まりません。実は左右の均等が崩れた状態に外から見えていても、その人の内面的な感覚の均等の取り方が癖付いているのでしょう。本人はちゃんと左右均等にしている。そのために悪い所だけを直そうとして一生懸命に練習していても思うように修正出来ないのだと思います。本人は至極真面目に取り組んでいます。
例えば大三で左肩が上がっている人に「肩を下げて」と言って手を貸すとその場では治りますが、自分で再度試してみると元の大三に近いものになってしまいます。直される場合、手を貸してあげる場合のどちらもそんな経験をお持ちではないですか?私の周りでは多く見受けられる普通の事です。
結局は左半身の気になる部分の修正は右半身との連携で直す事が再発の予防に必要です。
別の例を挙げてみると、左肩が負けている人に腰の左右のズレを直すと治った場合が有ります。その人は水平方向で左腰が下がって立っている癖が有り、左脇が負けていました。左足の付け根から左肩までの全体で弓を受けている感じです。この状態で左肩だけを直す事は無理だったので胴造りから右足を的方向に突っ張る意識を持ってもらい、腰を水平にして、右脇が裏的側に湾曲しないように右足の付け根に手を添えて補助すると左肩も良い位置へと変わっていきました。すべての人には勿論当て嵌まりはしないでしょうが、そうゆう場合も有ります。この人との関りには続きも有って、それは練習後に何も告げずに腕組みをして「休め」の姿勢をとって頂いたんです。その後で、「腕組みの上になっている方と下になっている方を組み替えて、休めの姿勢で体重を乗せている足を左右変えて」と言ってその場で試みてもらいました。本人曰く「凄くぐつが悪い」そうです。これが習慣による身体の癖です。腕組みでは組み方も迷うほどでした。手に荷物を持って歩く時も殆どが右手だそうです。私自身も左膝の調子を崩して整体に言った時に左足が少し短めだと告げられた経験を持っています。人は両足で立っている時でさえも無意識に落ち着く方へ体重を乗せている場合が有るそうです。骨格には異常は見受けられなかったようで、日頃の生活で意識的に右足の方へ体重を乗せて様子を見て欲しいと言われて実行し、だんだんと左膝の痛みが解消された経験を持っています。痛みが消えてからは常に交互に体重が乗るように意識しています。
頭では日頃から姿勢を良くしてとわかっていても、体の使い方の癖まではなかなか目が向いて行かないのが普通です。しかしながらその癖の影響を弓道では無視できないと思っています。日頃の所作を変えると感じが悪い様に、弓を違う引き方にすると感じが悪いので、慣れた方を自然に体が選択してしまう。それが修正の妨げになっていると考えています。他人から見て左右均等が崩れて見えても、本人の感覚の中では均等に引いているのではないでしょうか?その習慣を崩して感じの悪い引き方を我慢しないと全てはだんだんと無意識に元に戻ってしまうと考えています。感じの悪い状態を続けて、それが普通に感じられてくるまでじっと我慢しましょう(^.^)日頃の習慣を変える事で射癖が治ればと思って立ち姿や体重移動の癖などにも目を向けて行きましょう。「真っ直ぐ立って真っ直ぐ引く」この単純明快な事を意識する時に何とぐつが悪いと思っても客観的に見てしばらくは我慢しましょう。

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