mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

大三を設ける引き方の場合

私自身の場合、現在大三を執る時にどう考えているかを挙げてみます。剣道をしている整体師との話が元になっている部分が有りますが、判断はお任せします。いつもの通り正誤の問題とはしていません。

まず腕の外旋・内旋(手を前に向ける、後ろに開く)の境界線について触れてみます。これは私のイメージとも違っていました。結論から言うと、両肩を結ぶ線に沿って両手が真横になる所が境とはならず、その線から前に三十度の所が境だそうです。真横に両手を開いた状態は、三十度外旋した(腕を後ろに開いた)状態となります。以前上げた「腕のゼロポジション」はこの内旋と外旋の境なので肩線よりも前に三十度となります。腕の仕組み上ストレスの掛からない位置です。これは平面ですが立体にすると、水平から五十度上げた所が加わります。人体の構造上は、両腕を伸ばして前に三十度、上に五十度の所が腕にどこもストレスの無い状態です。肩甲骨と腕の骨の関係を動きに関して言えば肩甲骨が一動けば腕は二動く様に1対2が正常らしいです。ゼロポジションの骨の状態で言えば、肩甲ちょく(肩甲骨の上部にある横に向いた出っ張り)と腕の骨が真っ直ぐになった所です。普段腕を下に下ろした状態が楽な状態とは言えず、下側の筋や筋肉が縮み、上側が伸ばされている状態らしいです。

射法八節の図では打ち起こしが四十五度となっています。この五度の差がどうなのかは私には判断が付きませんが、大三での両腕の肩から肘の状態はこのゼロポジションに近いです。昇段審査を受ける場合はこのゼロポジションでは大三の矢尺が広すぎる事になるかもしれませんが、日々の練習で会への納まりを中心に考えてみると、楽に大きく、しかも身体に無理の掛からない大三と出来るかもしれません。肩を痛めた時や肘を痛めた時、身体が充分に出来てない人、数を引きたい人などは検討する価値が有ると思っています。

私の場合は打ち起こしで大三の肘の高さを決めたいと思っているので、基本通り四十五度の所まで上げて、少し腰を楽に伸ばす感じでもう五度上げる意識を足しています。末弭を天井に突くイメージです。大三を取り終えた所でも再び腰を確認して縦線の修正をしています。それで目に見えて縦に伸びる事は無いでしょうが、深層筋を意識するイメージです。俗に言う体幹ですね。前に挙げた、肋骨を持ち上げると結果的に首筋が伸びる本来の仕組みを引き分けながら意識する事を目標にしています。本来は会で行なう事かもしれません。大三で押手は目付け節を押し、勝手は肘で本弭を引くというイメージは、整体師の話に絡めて言うと、腕をぶら下げて縮んだり伸ばされている部分を正常な状態に戻して引き分ける準備をするという風に考える事も一理有ると思っています。

「力で引かない、楽に引ける」という事は「身体に無理が無く故障もしにくい」事とも捉えられるでしょう。

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