mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

筋力トレーニングは要りますか?

学生さんには筋トレの方法を聞かれる事も有ります。さすがに一般の方と筋トレについて話す事は少ないですね。どう答えると良いのでしょうか?「弓は力で引くものでは無い」とは習ったものの、女子中学生とかには、中々言いにくいです。肩入れ出来る弓の半分程度の弓力を引くという基本を昔に習った覚えが有りますが、最初は大の大人でも8キロでさえてこずります。じゃあどうすれば良いか?私には正解を出す事が出来ません。しかし答えを有耶無耶にする事も出来ないので、一応の答えをここに書いて、良く解かる方に教えていただきたいというのが正直なところです。
日頃、答える方向は「筋力トレーニングが特に必要とは思いません。でも体を動かすために筋力は無いといけません。弓道に必要な筋肉は、正しく弓を引く事で自然につくものです。いくら筋肉量が多くてたくましい体格の人でも、腕力だけで引く事は正しくありません。腕力だけで弦を引っ張る事が出来たとしてもそれは弓道の基本から外れています。たとえ無理やりでも体全身を使って弓を引く事が頭で意識できると、近い将来正しく引けるようになると思います。重い物を持ち上げる時、大きい人や簡単には動かないものを押す感じなど、日常でも腕だけの力で出来る事は限られています。身体全体で、しかもより大きい筋肉の部分の助けを借りないと身体の故障を招くものです。日常でも横着をせずに体全体で物事に当たる習慣を付けさえすれば、弓は引けるはずと思っています。なまじ腕力が強いと逆にそこに頼った引き方になるリスクが有ります。8キロの荷物を、足腰を使って持ち運ぶことが出来れば8キロの弓を引くのに何の差支えもありません。」といった感じです。筋力は有るに越した事は有りませんが、無理やり腕力で引いても仕方がないと思っています。当たらずとも遠からずですか?
私は素引きが好きではありません。矢を番えていないと妙にきつく感じてしまいます。視界で捉えている矢の挙動が弓を引く弦道の基準を与えてくれると思っています。という事は、弓に慣れていない人に弓と弦の通る道筋を引き分けで覚えてもらうことが出来れば、案外引けてくると思われます。
身体全体で、左右均等に引く意識が持てれば、多くの人が初心でも弓は引けるものと信じています。昔の人は、「左右均等」と「弦道」、「丹田」といい事言うなあと再確認しています。取懸けや手の内も色々細かく考えると色々な解釈や拘りがありますが、最終的には万国共通に、左右均等と全身で引く事が弓道の根本となるのではないでしょうか?

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