mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

射の感覚を磨く

前回で人間の触覚がかなり鋭い事について書きましたが、もう少し突っ込んで気になる事を付け足してみます。

感覚は慣れると気にならなくなると言う事がまず挙げられます。高さ、暑さ、寒さ、辛さ、痛さなど極端な場合を除いて感じ方は徐々に弱まります。消えて無くなりはしませんが、「慣れ」を体験した事もあるでしょう。急に寒くなったり暑くなったりで身体がついていかずに体調を崩す事も珍しくありません。良いも悪いも慣れは起こります。良い癖を付ける場合でも今までと違う事をすると、慣れるまでは少し違和感を感じます。逆に悪い癖も同じ様に繰り返していれば普通に感じる様になるでしょう。この慣れが気付くべき事を見えなくする事が有ります。

脳が安心するのはやっぱりいつもの通り同じ感覚で慣れた方の選択です。修正も難しいですが、良し悪しに限らず同じ事を繰り返して癖が付くと的中も取れる様になる場合が有るので厄介かもしれません。練習は自分の感覚にどう対処するかで大きく変わってくるだろうと思っています。「いつも通り」を変える事は困難です。修正の振り幅の話を何回かしてきましたが、自分が真っ直ぐ立っていると思っているのにどちらかに倒れている場合、真っ直ぐ立とうと思っても難しい。前に倒れているなら後ろに倒れていると感じる所まで反対にしないと真っ直ぐ立てない理屈です。そこで、後ろに倒れてると感じる感覚でしばらく立ち続ける違和感を我慢する必要が出てきます。しかし徐々に慣れてくると、程度の修正をしなければ逆に倒れてしまうという結果も有り得るので難しいですね。したがって、癖に気付いたならば定期的に現状を見ながら新たに身に付きつつある感覚も修正が必要です。身体の偏りをほぐしながら日頃から感覚を新しくしていく事で弓道も上達していくでしょう。修正に違和感はつきものです。違和感を我慢出来なければ射の修正は難しいと思われます。脳から言えば固定概念や先入観または主観、身体からは習慣や癖が色々な物を見えなくしたり、出来なくしていると考えて良いでしょう。

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