mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道を噛み砕く⑤

弓返りについて少し触れてみます。

受け売りで以前書いた復習から、会で的面に対して25度前後弓が左に角度を持つと的中率が良いという事と肩甲骨や肩周りの負担無い角度が両肩線より前面に30度、上に45度と整体の方面から言われている事を重ねて検討してみます。打ち起こしは45度に上げて、引き分けで正面打ち起こしの大三や斜面の打ち起こしを考えた時に、一旦身体の前面から30度を通るかそこで構えたり上げたりする様に考えられるでしょう。この身体の前面から30度で弓を手の内で保持して会に入るとかなり弓は捻られた状態になります。当然手の内も力むでしょう。弓と弦(矢)は体と平行で弓に当てる押手の角度に目を向けられます。押手と弦の角度が一拳となる状態にも近いです。詰まる所、押手は的に押さないで弓を押す、手の内、特に親指を会までに必要以上的に向けない。この弓が捻られている状態なら弓返りが起こる一つの根拠も分かりやすいのではないでしょうか?私はこれを手の内の内圧と考えていますが、実際はこれだと少し内圧は高過ぎるでしょう。したがって、手の内の綿所を意識して弓が捻れを戻そうと親指の付け根を押してくる事に対抗した、緩からず強からずの調整が手の内の分かりやすい出発点だろうと考えています。それに一役買っているのが親指と中指の先を離さないという基本でもあると認識しています。始めから余分な力は抜こうとせずに、引き分けで弓の捻れを実感出来れば、初心者でも腕を払ったりもしないと考えられるでしょう。力を抜き過ぎて弓に自由を与えてしまうと「角見が効いていない」となるかもしれません。単純に、引いた弓が離れで弦を戻そうとする動きに少し捻られた時の戻り方を足していると考えてみましょう。そうすれば弓返りは自然に起こる事で、離れで捻ったりして起こす意識とは違うと感じられないでしょうか?

少し付け加えると、大三などで親指を的に向けるという引き方を選択している場合なら、この内圧の調整に理解が無いと難しいです。大三で親指を的に向け、以降の引き分けで角度を調整して戻しながら引き分けないと会で親指が的に向いていれば残身(心)は左に親指が向くのが自然です。この引き方は難しいので、私は残身(心)で親指が的に向く様に、会までは少し前に向ける様に引き分けているのが現状ですね。手の内を人に伝える場合難しいのは、この内圧の感覚が言葉では伝えにくいからだと思っています。それよりも体と30度の捻られた圧を体感してもらってから調整の具合を探ってもらう方が手っ取り早いかなと考えています。あくまで練習目的の主観ですが。

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