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未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道を噛み砕く⑥

打ち起こしが斜面か正面かで手の内は基本的には変わらないと考えています。けれど、どこに焦点を当てるか?何を基準に考えるか?で微妙な違いは有るかもしれませんが。

ここで一つ検討材料を挙げておくので考えてみて下さい。手で物を掴む時、握る時、親指と人差し指と中指に薬指小指の五本を曲げて使います。普通に指を動かすと、親指と人差し指と中指は屈筋に連動しています。ただ構えつまり自然体では剣道の竹刀、ゴルフのクラブ、テニスのラケットなど小指側が中心で親指と人差し指と中指には力を入れて使わない場合がほとんどです。野球のバットは構えで親指と人差し指がバットに触れない人も多いです。この見方からだと親指と中指中心の手の内は、少し手の自然な動きからは屈筋が力みやすくなってしまうとも言えます。小指、下筋を使い親指と中指が安定性を補助するというのが屈筋を使わない手の内の始まりと言えるでしょう。

しかし今では色んな流派で違い、この限りではありません。確信して言えるのは、薬指は使わない場合が多いという事と初心の頃だと薬指が活躍している場合が多い事です。薬指が活躍していると、屈筋に足されて手の内の力みは強くなりすぎるかもしれないでしょう。「嗚呼立ったリ」の手の内というのは、何も知識を持たず意識せずに物を掴む例えでしょうが、そうなると普通に物を掴む様に弓を持つ事も元々は有ったとなるでしょう。ポイントはどれかの指に偏らず普通に持つ事です。戦場で敵を射る時には、その当時手の内が何たるかというよりも早く引き早く倒す事が最優先だっただろうと考えられるでしょう。しかし現在では的中至上主義では無く更に美しさや冴えまで求められています。審査をこの事が難しくしていると言えます。

ただ、ほとんどの試合では◯が付けば良く、救いが有りますね。結局、手の内は自分の理論と感覚、感性で独自に創り上げて構わないでしょう。現在は知識も豊富なので良い所取りが可能です。注意点は一つだけ。「自分に合うか」です。

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