mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

胸を張る、肘を張る、伸び合い、押すに足す意識

射の事を細かに見直そうとして、「一番大切な事は結局これだ」を見つける手段としての記録の様に始めてみたブログでしたが、あらゆる事が微妙に絡み合っていて、射技自体を単純に分けて考えるのは非常に難しいと思ってきました!(^^)!やはり、道場への入場から退場までは勿論、日々の生活から全て関係するとなれば当然です(^-^;。ですが、優先順位は必要なのでもう少し粘ってみます。
前回の首筋、背筋共に背中側に有る事に関連付けて今回は進めてみようと思います。
まずはイメージの問題です。言葉の受け取り方の違いがそれぞれの射を作っていると思う件です。
「胸張って、堂々と引く」・・・学生時代に言われた経験が有ります。心に響く言葉です。特に堂々と引くことに魅力を感じていました。今思い返してみると、姿勢が良くなかったか、気持ちが消極的だったのか、どうも精神面に重きを置いて言われたのかもと思っています。しかし当時は、胸を張って引くとインプットされたようで、引き分けで大きく胸を張っていたように思います。今では「気は張るが胸は張らずに息を腹に落として背中も使って」の様に表現するかもしれません。しかし、初心当時はこの言葉のおかげで引き足らずにならなかったのではとも思っています。自分で「こうだ」と思い、勘違いだったとしても無心に大きく引こうとしていた時期も無駄にはなっていないと思います。言いたいことが非常にぼけているかもしれませんが、言葉は受け取り方に依って変化して行くと思っています。人に伝える時には、「張る、押す、伸びる」などの抽象的な表現は避けるべきでしょう。
「胸を張る」は「背中側に比べると胸(前側)が負け気味なのではないか?」。「肘を張る」は「肩に響くといけないので、力まないまま肘を内転方向に回転させる」。「伸びて」は「弓力に負けない様に肩で受ける」。「押す」は「肩をもう少し広げて」などでどうでしょうか?
「縦線の伸び」は「鳩尾で上腿と下腿を捻じらせない(前後に折らない)」「背骨と首筋を一致させる」「顎を上げ下げしない」。
「横に伸びて」は「手先で引かない」「肩を押し広げて」などです。
イメージとして伝えたい場合は、「イメージとして聞いてね」と加える。「弛む」と言う時は、「肘を締めて」とか「裏的方向を意識して」とか「離れに向かって行くな」とか・・・
これでも伝わらない場合も有るでしょう。
実際、「押して」とか「伸びて」、「弛むよ」などと言った時の返事は「ハイ」が多いですが、少し具体的に伝えると、返事も具体的な内容で返って来る事が増えているように思います。
加えて、ポジティブな表現をお勧めします。「マイナスイメージ」で伝えると、そのイメージ通りの現象を自分の姿として受け止め、加速させる事も考えられます。理屈はわかりませんが、時々肌で感じています。早気で悩む人に「まだ早い」や会で弛む人に「弛む、弛む」と声掛けをすると、自分は早い、自分は弛むとセルフイメージを作ってしまい、そこばかりに気が行って直るのを妨げている様にも思っています。これも経験論ですが、マイナスな事を言われた場合にずっと尾を引く傾向にあります。現実に弛みも無いのに離れで弛んだと思い込んでいる人、押手の肩も抜けてないのに左肩を突き出すように大三で力む人、結構居ます。やはり以前に指摘を受けていたようです。
またしても焦点のぼけた感じの文章になってしまいました。人間の脳は思う事でそのようになるといった話も聞きます。ならば、良いイメージを持つ事で案外にすんなりと射は改善されるかもしれません。
「弛まない様に」と思って引くよりも、「もう少し肘を捻ってみよう」「右肩を意識してみよう」と思いかえる事の方が後々良い結果に結びつくのではないでしょうか?極論を言うと、「こうゆう風に引いているから弛むはずがない」と思い込みでもそう考えて引くと、案外弛まないかもしれません(^-^;
ところで、背中側にある首筋と背骨。背筋を伸ばすと思って前側を伸ばしている人は居ませんか?首筋(頸骨)も背骨もどちらかと言えば身体の後ろ側に近いです。思い込みをしていた事を思いなおして、実際の首筋や背骨自体を意識して引いてみませんか?案外肩を背中側に張って、胸を張る事で背筋を伸ばしていると思っていませんか?

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