mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

手の内十年

私は時々刃物を研ぎますが、手が決まるまで毎日研いで五〜六年掛かるのが平均的でしょうか。そこからきちんと研げる訳でなく、色んな物が研げる準備が出来てきたという事です。包丁、鋏、鎌、ノミ、カンナまで色々研げて長切れする様に研げるには更に何年も掛かるでしょう。

手の内十年と言っても、そこから応用が効くまでなどと考えてみると、実際には何年かかるかわかりません。

しかしながら、全体のバランスを守れた上で手の内や取り懸け、引き方や胴造りなどと同時に進めた方がより良いと言えるかもしれません。

包丁を一度の調理で差し向き切れるために研ぐ事はさほど難しくないでしょう。長切れする様に研ぐには経験が必要です。長切れする様に研げたとしても使った後でまたは使うたびにその都度研ぐ事が望ましいですね。

弓道でコンスタントに中たりを取り続ける為には、長切れする包丁を更にその日その日研ぐ必要が有ると考えられるでしょう。一時的な中たりを取る事はさほど難しく無いと言えるかもしれませんが、長く中てたいなら、手の内信仰、手の内の親指信仰などは止めておいた方が良いと思っています。私独特な言い回しですが、中たり=手の内と無意識に考えて、手の内には重きを置きすぎることは止めたいと考えています。

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