取り懸けの厄介な所
離れを軽く鋭くしようとして浅くすると突き離れが顕著になりやすいです。
会でタイミングを図り、離れで弽に意識が有ると勝手の肘が弛みやすいと思っています。
引くためが先に有ると思っている取り懸けも離れに悩むと離れのためが主になりやすいと言えるでしょう。
腕を開くと弦は出ていくと考えたら良い場合も有り、弦が出ると腕は反動で開くと考えたら良い場合も有るので、個人個人のその時々の状態でイメージは変えてみると良いかもしれません。
動画で自分の離れを見る事が出来るた時、見た時の印象が自分の感覚よりも鋭く感じるなら(私がそう思っただけですが)、「軽く、鋭く」はしばらくおいて、引き分けに専念したら良いと思っています。逆に印象よりも鈍く感じるなら弓力を上げる方向で引き分けに専念したら良い。どちらにせよまずはきちんと引いて会を充分造る事が後々良い場合が多いと思われます。
残身(心)では勝手の手の平は押手の手の平と同じ位の向きが良いでしょう。唯一故稲垣先生が手の平は下に向くと文字にされていると聞いてます。が、私は斜面では無いのでわかりません。迷ったら射法八節の図解を参考にしておくと無難だと考えられるでしょう。何事も正誤どちらかに絞り他を否定する必要は無いと思っています。
勝手の肘に離れで意識が無いと、大離れになりやすいのでは?と個人的には思っていますが、根拠はありません。一般論として、離れで肘を使う感じの方が力んで見えやすいと思っています。
右腕が真っ直ぐ伸びた残身(心)は個人的には好ましく無いと考えています。作為的に感じるからです。135度から150度前後が自然と考えていますがどうでしょうか?。
弽には弽製作者の思いによって使い方も変化すると思われるので、弽に合わせた取り懸けが有るでしょう。逆に出したい離れや引き方が有れば弽自体の検討も必要です。ただ、最初からは無理なので一応弽の種類位はちらっと頭に置くと良いかもしれません。
手の内が弓力を利用する様に取り懸けも基本的には弓力と弽を利用すると良いかもしれません。