mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

的中の為の取り懸け

弽は弦を持つタイプよりも弦を掛けるタイプの方が現代らしいです。戦いに弓を使う時に跪坐して弽を付けるという場面は相応しくないし、今は前もって弽を準備出来る環境なので、指に力を入れずに済む面から考えると弦溝に掛ける方に利が有ると考えています。

弦が出る時に帽子の裏に、出る方向真っ直ぐ上下均等に摺った跡が有れば良いとして確認をしたいですね。尚且つ帽子の先に向かっていれば帽子と矢はほぼ平行に会を造れているとも言えるでしょう。離れで指を開かなくても弦に依って親指は的側に向けられます。的側に親指が向くという事は中指と親指は離されるという事です。つまりは作為的に指を開く必要は無く、自分で開く事は余分な動作となります。

次に帽子が矢に干渉しない様に引いて離す事が前提です。

私の番える位置は結構高いと言われますが、矢の上半分に中指が乗る感じにしています。親指と中指の間に筈が来るようにとよく聞いてきましたが、それだと矢と竪帽子が干渉しそうに思えるので中指側に寄せています。弽に矢の跡が付いているのでほぼ毎回同じ位置だと思っています。ただ矢の跡が付く事自体捻り過ぎてないか気にはなっていますが、取り懸けはここ七年位変えずにいます。基本的には弦溝にきちんと弦が嵌っている事が前提で、上下に偏ったら暴発が起こりやすいでしょう。弦溝への掛かりが捻られる程度の基準に出来ます。逆に捻りを足したり弛めたりすれば外れやすくなるとも言えるでしょう。一文字の弽などはその事が顕著に現れます。それを利用する考え方も有って良いかもしれません。私自身は何もしたくないので、取り懸けに意識が有るとすれば弓構えの時です。

弦溝が深過ぎる場合を除くと、離れの瞬間に指先に力が入らなければ「引っ掛かった感」は無いと思うので、取り敢えず取り懸けを変える事は考えていません。弦溝は使う弦に合わせて成形する事も大切でしょう。中仕掛けで調整する事も有りです。但し、やはり弦とのバランスは違和感ない様にする方が良いと考えられるでしょう。一号の弦に太い中仕掛けは見た目にも不自然ですね。実際に試した事は無いですが、弦溝に比較して中仕掛けの方が太いと離れが出やすいという事も有るかもしれません。

弓構えの時にはあまり帽子が的に向かない様に楽に構えてそのまま打ち起こしをしています。引き分けに入ると、弦が勝手の形を作ってくれると考えているからです。一応控え付きなので、控えが腕に添うように引いていますがぎゅっと押し付けられると行き過ぎかなとも思っています。

後は中指の自然な曲がりと、人差し指が中指と対になっているかどうか、残身(心)で中指と人差し指の間に帽子の先が止まっているかを気にかけて取り懸けは考えています。いずれにせよ控え付きで竪帽子なら手先に限っては力まなくて済む気がしています。

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