mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

基本が目標という事について

基本とは最初に学ぶ物という事はだいたいの方は納得していると思っています。では弓道以外ではどうでしょうか?基本的な事を一通り習った後は実戦、あるいは実践しそれぞれの個性に合った応用へと進んで自分の特徴を生かして進めていきます。いわゆる自分の武器を磨く段階に入ります。そうした中でやはり壁にぶつかると「基本に帰る」という繰り返しをしているでしょう。または、「初心に帰る」と言い換えられるかもしれません。弓道について色々考えてきましたが、他の武道やスポーツと同じ様に個性を生かして応用するという段階は、私の様な多くの普通の人(この言い方には語弊が有るかもしれません)は望まずにとにかく基本通りを目指して鍛錬するという事になるのでしょうか?結構難しい問題です。

私の結論から言うと、やはり弓道も自分を知る事が大切になると思っています。基本から始まり最後は基本通りを目指していても、私にとって教本の射法をそのまま実践する事はかなり困難だと思っています。ただ応用も基本の裏付けが有っての事だとも考えられるでしょうしまたそうあるべきとも思います。

自分を把握して、骨格や癖から基本通りにならない部分は自分の特徴として認める事は、単に妥協している事とは異なる気がします。この辺りの事は自分の中で消化するべきでしょう。

以前から例えとして他のスポーツの事を色々挙げてきました。私は草野球を長い間してきたので一つの例として再び挙げてみます。幼い頃はとにかくピッチャーで四番打者にかなりの子供は憧れる事でしょう。私の世代ではプロになりたいと思う子供も大勢居たと思っています。サッカーやラグビーなど周りでは当時マイナーで、今よりも野球人口は多かったと思います。ただ、熱心に練習していても、やはり出来る事出来ない事が出てきます。プロ野球を見ると顕著ですが、長距離打者、ホームランは無いが高打率、守備に秀でた人、足の速い人、送りバントが得意などそれぞれの役割を持つ野手から、玉の速い人、変化球に多彩、フォークが武器、アンダースロー、サイドスロー、先発投手、中継ぎ、抑えなど投手にも色んなタイプが存在しますね。勿論プロ野球は職業野球なので直接弓道と比較は出来ません。が、生き残りを掛けて皆さん必死で頑張っています。同じタイプの選手を並べても、打撃フォームやピッチングフォームは個人個人特徴を持っているでしょう。皆違うと言って過言とは思いません。

基本は頭に置いて無視はしませんが、同時に個性も消せません。この辺りの塩梅は自分が見定めなければならないでしょう。全ての弓引きが範士になれるわけではありません。開祖なれるかという事でも無いでしょう。

妥協とは異なると思う部分は、自分なりの引き方の理論、創意工夫か無ければ単に的当てとなってしまいます。基本を承知した上で独自の発想や技術を持ってそれをお互いに競うという姿勢が大切だと思っています。実際問題、素晴らしい師匠に出会ったとしても、言われる事教わる事の理解や実践は出来ないかもしれません。ただほとんどの場合はそれが当たり前です。

自分の射を否定せず、在りのまま思うまま自分の弓道をしようというのが私の基本に対する結論としたいです。

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