mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

見た目と働きの差が重要

前回の手の内に関する話の中でも挙げてありますが、親指と人差し指手で弓を挟むという手の内と弓力が手の内に掛かる事で親指と人差し指が閉じてくるという二種類を考えてみても、外見上の違いは大差無いと考えています。この事から自分以外の手の内を観察しても見た目だけで判断する事は難しいと考えています。

似ているが元からは違いが有ると思う物を挙げてみます。

最も見た目の判断が難しいのは肩と肩甲骨でしょう。例えば肩甲骨の状態一つにしても外見からは分からないと言えるでしょう。手先から力を抜いて肩を弓に向って伸ばす事は非常に難しいです。棒押しとまでは言えなくても手先、肘、肩、胸周りのどこが一番力んでいるかの見立ては本人もですが周りからはかなりの研いだ感性が必要です。

しかも最終的にはかなりの重要な部分なのでなおさら厄介です。ただ、始めの五年〜十年は気にしていては進まないかもしれません。始めの間は身体のいたる所を力むと承知しましょう。引き方の方針やある程度の形や的中が定まらないうちに手先から力みを取る事は無謀とも言えます。簡単に出来ないと自覚するべきと思っています。中には始めから出来る人も居るかもしれませんが私の思いからすると稀でしょう。差し向きはきちんと矢尺に引ける事を目指して引きたいですね。的中を求める事に関しては力んでいても大丈夫です。緊張する場面では知らず知らず力んだ経験も珍しく無いでしょう。変に力を抜こうとしたり、震えを止めようとしたりせずにまずは大きくしっかり会に入る事が大切です。力みを取る出発点はきちんと引けた時からだと思っています。時間がかかる事はきちんと時間を掛けて繰り返し練習しましょう。

胴造りなど足の力も同じです。自然体は簡単には手に入りません。もはや達人の域と言って良いでしょう。狙うという事も根本的には引き尺が安定していないと難しいです。「しっかり引けているし的中も良い。もう少し力みが取れたらもっと良くなる」この状態は多くの人の最善だと思っています。経験が浅い間なら充分過ぎるでしょう。本題から外れた様に思えるかもしれませんが、実はこれが見る目の感性としては重要です。

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