mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

射法八節を簡潔に選んで表わしてみる②

引き分けを二つに分けて考えると仮定してみます。前半は押し開く、後半は文字通り引き分ける。経験者なら容易に想像出来ると思っていますが、正面打ち起こしです。

前半が大三までです。

もう一つ仮定を足してみます。弓構えまで押し開き、打ち起こしてから引き分ける。つまり斜面に持つ私のイメージです。正面打ち起こしの私から見てですが、そんなに誤っている感じは持っていません。

更に仮定を足してみます。正面の大三までと斜面の弓構えが同じ、正面の大三からは斜面の引き分けと同じという事です。

つまりは斜面も正面も元々弓を引き分ける方法は同じという結論です。

この結論から想像してみると、手の内や取り懸けやその他ほとんど同じという仮説が生まれてきます。この辺りからは様々な異論が出そうですが、実際私には確固たる違いは理解出来ていません。

ではもう一つ違う面から仮定してみます。正面打ち起こしで大三まで押し開き、引くのは目通り辺りまで、そこからは勝手の肩から肘までの長さを利用して会に納める。こんな正面打ち起こしの引き分けを三つに分けて考えてみます。こうして考えてみると、斜面の引き分けで三分の二で止める射法が意識の面で似ている様に感じています。しかし実際に引き分けが似ているのは斜面でも三分の二で止めない引き分けです。この仮説でも正面と斜面は似ています。

流派は元々皆斜面だったと考えてみると、正面も斜面も射法自体は同じかもしれません。

つまり正面が、斜面がと競う事はなんの意味も無いという結論が一つ挙げられるとなるでしょう。

ちなみに、現在の私は大三から意識として引くのは矢筈が右肩の所までです。右肩を過ぎて引くと肘から先の手首辺りで引く事になると思っているからです。これは先輩からの受け売りですが。実際に勝手の動きをみるとなるほどと思っています。しかし引かないと言っても弓力が掛かるので引くのを止めるわけにはいきません。したがって、手先で引く事を避ける意識としています。

こうしてみると、角見と手首で張り合う会は避けたいとの教えが根底に有ると考えられるでしょう。よく「斜面は引きが小さい」とか言われる事を耳にした事が有りますが、余り根拠が有るとは思いません。

私のスタンスとしては、斜面、正面に優劣は無いと思っています。

当たりを付けて練習する為に今回は引き分けに仮説を立てましたが、どういう風に考えて引こうと自由に選択出来ます。引き分け方は一つでは無いでしょう。斜面の良さ、正面の良さを入り混ぜたとしても、さほど正道から外れる事は無いと思っています。問題点を挙げるとすれば、理解の深さ(自分なり)とあれこれとやったりやらなかったりと揺れ動く事で、中たり外れを基準にする事だと思っています。

×

非ログインユーザーとして返信する