mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

取り懸けを更に細かく出来るか。

踊りの方のバレーを続けている人から「手先の力が抜けるには十年掛かる」という話を聞いた事を手の内についての時に紹介させてもらいました。これを参考に世界的トップダンサーを当てるTV番組で手先だけに注目して見たら、たまたま当てる事が出来ました。全体のバランスを重要視している私ですが、審査で例えば、手の内や取り懸けなどの部分に注目されると粗は目立ってしまうと言えるでしょう。取り懸けも色々考え方も感覚も有るので、きっちりと言葉にする事は無理でしょうが、「最低限これを」に絞って表してみたいと思っています。

まずは中指ですが、意外かもしれませんが親指よりも使い方は難しいです。親指は控え付きや竪帽子の弽の特性を利用している人が多いと思っているし、弦の力を借りている部分も有るので、極端な話、無意識でもなる様になるという感じが有るでしょう。しかし中指の始めは意識の占める割合が多いと思っています。そこでまず中指は小指と薬指を畳んだ時の自然な曲がりを勧めてきました。乙矢を持った時も持たない時も変わらないという事と、乙矢をギュッと握らない事で中指の力感が変化する基準を自分なりに確かめる目的が有ると考えているからです。普段、自然な手の平を考えてみると、理由なくピンと指が伸びている事は無いでしょう。バレーの件もそうですが、中指と人差し指がピンと伸びていれば力みが有ると見られかねません。更に人差し指は中指に沿わすべきで、弽の帽子にびったり付くのは避けたいです。人差し指は親指から少し浮いていて中指と似た姿となる状態が良いと考えています。親指は中指の先の関節で押さえられているか掛けられていて、大三で弦に引かれ少し指先に移動して会に入っていると考えています。残身(心)は中指と人差し指の間に帽子は止まり、手首は使われていない状態を結果として逆算すると良いでしょう。控え付きなら親指は反らさなくても充分弦は出るので、親指は弾いて離れを出す必要は無いです。残身(心)で指がばらけている勝手は良くないと言えるでしょう。これらの事はどなたにも当てはまるだろうと考えているので、検討して欲しい事です。勿論弽が違えば取り懸けも変わります。自分の使う控え付き竪帽子の例です。離れで弦に依って指は思う以上に離されようとします。なので自ら指を開く事は不要と思われます。意識が手先に向いて開こうと思った瞬間に指先が力んだりして押手や勝手が弛む事は自然と考えています。まず引く事に意識を向け弓構えで取り掛けます。ここで離れは意識しません。構えなので次の動作への準備、つまり引き分けの準備です。会の納まりが手先の力みを取る要因でも有るので、まずきちんと引く事が重要でしょう。離れに悩むと取り懸けを軽く、浅くしがちですが、逆でしょう。少々引き分けで力んでも、大きく(?)引く事で離れは軽く出るんだと意識すると良いでしょう。大きく引く事は矢尺の長さでは無いですが、離れが弛む事は納まりが悪いと思われる場合が多いと言えるでしょう。せめて会の時に薬指が動かせない様だと弦にしがんでいると言えるかもしれません。巻藁などで試して下さい。人差し指の力感も始めのうちは確認が必要です。握りを持ち弦を掛けているので、物理的には手先が無力だと引けません。したがって優先順位がここでも必要です。

×

非ログインユーザーとして返信する