mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

手の内が何故重要なのか?について

持ち方、支え方、動き、効き方と手の内は色んな面から検討する必要が有る事は誰もが意識していると思われます。弓道以外の道具を使う事でもグリップや握り方には色んな種類や考え方がありますね。身体と弓が接している部分は手の内だけです。弽と胸は弦と接しているので一応弓と言えますが、握りやグリップとして考えると手の内が直接弓に接しているので意識もここに集中するのは自然な事でしょう。身体を支える基本として三点支持という言葉を耳にされた方も多いと思いますが、弓が安定する為には手の内と弦溝と胸弦の三点がこれに当たるでしょう。

ただし、テニスや卓球やバトミントンのラケットなどは試合中でも自由に握り変える事が可能ですが、ここは大きく弓道と違う部分でしょう。少しゴルフには近いかもしれませんね。止まった玉を相手にするという面でも似ていますが、場面や場所に依って道具を変える事は弓道では難しいですね。

結局手の内は引く途中ではあまり意識しない方が良いかもしれません。考え出すと切りが無いという事も有りますが、弓を利用して造られるという感じで捉えれば頭で考えるよりも、途中では変えられないけど流動的で弓力に合わせられる柔軟性を持っていると考えて固めない方向が正解に近いと思います。したがって力まない事を大切にしましょうとなっているのではないでしょうか?私自身も何故力むなと言われるのか?は難しく鵜呑みにするしかない頃も経験してきました。この辺りは結構曖昧で、手の内は力まない事の理由が弓は力で引かないとか骨で射るとか漠然と理由を考えている方は居ませんか?単純に柔軟に対応出来るからというあらゆるスポーツなどで言われる事と結局同じでしょう。身体を動かす基本が「力を入れたま動かさない」という事です。スポーツにも限られません。力んでない事は全て共通でしょう。

ここからは少しややこしいですが、手が決まるまで時間が掛かるのが当然なので繰り返す練習が必要で、始めから力まない事は難しいんだと理解が必要です。手が慣れるまでの時間は削る事が出来ない方が多いです。それよりも的中を先に求めて良いでしょう。中たる事は最低限の動機です。それも百発百中では無く一手で一本、一立ちの中で一本から目指しましょう。コンスタントに半矢出来れば差し向きは充分です。一日の平均を計算したら半矢という事では無く、一立ちで半矢を常に保つ事は結構難しいですよ。後皆中や三本を何回出したら半矢になると計算するのでは無く、常に一手で半矢です。連中記録を意識するよりも先で、思うよりも難しいとは思いますが、こちらを意識する方が進歩は早まると考えられるでしょう。手の内が何故重要なのか?という事については、中てる為というのは結果的で、柔軟に対応出来る事が動作の基本だという事、弓を手に持つ為に力んでしまうから始まるからです。力むのが普通だと考えて手が決まるまでは力みは取れないのだと理解して練習しましょう。良い手の内を多く見たら出来る、教えてもらえたら直ぐ出来るほど単純では無いです。かと言って弓を持って引けて離れまで行ければ最低限大丈夫だとも理解しましょう。

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