mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

和弓

和弓は握りよりも上が長く下が短い為に扱いにくい道具です。したがってただ矢を番えて離すと右上に飛ぶ様な特徴を持ってます。つまり始めの間は右上に集まる事で素直に引いている事になります。小細工と言うと語弊が有りますが、始めから直ぐに中てようと考えて引く事に少し注意が必要です。特に的前に早い時期から立つ事の良し悪しが難しい問題になるでしょう。徒手、ゴム弓、素引き、巻藁で充分に引き方を理解してから的前に立てれば良いと思いますが、時期的には弓に触れてから三ヶ月程度は的前に立たない方が後々の為と考えています。基本的な事がある程度習得出来ていれば、的前に立っても矢所はさほど乱れないでしょう。審査でも始めの間は的中よりも矢所が求められています。その人の段階に合う引き方をすれば自分勝手な行為をしない限り普通に昇段出来ます。早く的前に立ちたいと思う事は人情ですが、的前に立つとどうしても中たり外れが指導や自己判断の基準になりがちです。中てるためにはどうするか?で手の内や押手や離れの事が意識の多くの部分を占めてしまうでしょう。中てると中たるの違いを充分に考えて下さい。中てるになると色んな事を引く間に考えてしまい、常に意識が勝ってしまうでしょう。練習の場ではせめて巻藁に向かい、成果を的前で試すという意識を常に持ちたいですね。射の成功を求める事と射の失敗を避ける事は似ていても微妙に違うでしょう。一旦的前に立てる時期を迎えられたら、どんどん安定して引ける様に立てる前の時期を有意義に過ごして下さい。射や練習が軌道に乗る為には下地が出来ている事が一番です。的前に立っても基本がどうのこうの言っている様では射も安定しません。的前に立つともう少し踏み込んだ練習をしたいと思いませんか?後戻りしない様に、学生さんならメンバーに定着する様に始めから焦らない事をお勧めします。ちなみに私は学生時代に始めて的前に立ったのは四月に入部してから夏休みに入ってからです。休み中で練習時間も増え矢数も掛けられる時期から的前に立ったのは結果的に良かったと思います。立つ時期は皆一律で個人差も有りませんでした。目標は夏休み中に皆中する事です。全員が達成しましたが私は最後の方でした。しかし皆中してからも常に中てつづける事の方が何倍も難しいです。後々安定するという事は中たりが出だした後の事です。常に半矢以上中てつづける事は偶に皆中するより難しいですね。

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