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未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

四巻の書と弓道教本

禮記の射技を抜粋した道場によくある額の「書にいわく」の書が「四巻の書」で、ざっと目を通しても抜粋して流用している内容が弓道教本にあります。例えば、引く矢束~の教歌や五輪砕きや五重十文字などです。流派が射技として統一出来なかった事もありますが、中には矛盾しているのではないか?という内容が記されてあります。断わっておきますが教本の非難ではないので基本を整理する意味合いで読んで下さい。

日本の弓は中国の弓よりも長いという特徴を美と絡めて語られる事は皆さんもご承知でしょう。中国の弓は中心を握るので会に入った時の弓の成りには和弓と違いがあるでしょう。日本の弓は上が長いので握りは引くにしたがって少し前傾します。単純に比べて短い弓の方が手の内と弓、矢と弓は直角に近づきます。結論として何が言いたいかは、手の内と弓を直角に引くには弓構えや打ち起こしで確認する感じに捉えて、引き分けに移れば中押しや下筋が優先になるという風に解釈する方が良いのではないかという事です。このところ数回に渡って基本と知識の整理について触れてきました。余分な力を抜く為には余分な知識を捨てなければならないと思われます。鉄石相剋と雨露離では離れの印象はかなり異なると思われます。つまり自分の射をどちらかの方向を求めるかに依っては練習にも違いが出るでしょう。弓道の最高目標は有るとしても日々の課題は必要です。最高目標の捉え方も個人個人に差が有って当然でしょう。会での詰め合いに三重十文字が挙げられている様に最終的には身体の整え方の確認が主となるように捉えています。技の在り方が小手先に結び付く段階では多くの知識は不要かもしれません。技=雑念にならないように単純に弓を引く事をお勧めします。「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離す」はその言葉そのまま実践しましょう。真っ直ぐ引くためにどうするか?は打ち起こした後には不要です。とにかく水平、平行と愚鈍に実践して下さい。真っ直ぐ離すも同じです。矢筋の張りがどうの、下筋の効かせ方がどうのは会では不要です。意図なく弦を離しましょう。矢所や射の結果は意図的な事が無く自分本来の物でないと反省が難しくなるでしょう。弓道に基本が有る様に自分の射にも方針が必要です。毎射ごとに色々しても結果がばらつくだけに終わり、次にどうするか?が明確に見えてはきません。せめて射位での一立ちでは統一性の有る射を心がけて下さい。今あそこに飛んだから次はこうしてみよう、今の離れの感じはいつもと違うからもっとこうかな?という試しを射位でしても根本的な改善は難しく、何かを求めて比べる時には同じ条件の元での具体例が必要です。

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