mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

離れの練習について

引き分けが肘から肩、更に脇や背中を使ってなされる事の意識は大切です。それも出来る出来ないの前に意識する習慣を付ける事が大切です。簡単に出来ない事の方が当たり前なので繰り返し練習するんだと思って意識し続けます。意識が習慣になることで無心に近づくと考えて構わないと思います。

息に合わせて動作をする事の大切さは承知していますが、動作にリズムを持って望む事も大切です。武道では息を相手に覚られない事が重要なので、息を乱さない様に心掛けます。息の乱れが隙を生むのは確かでしょう。始めの間は行射の前に落ち着いた息をして、心を調えてから一定のリズムで動作を行う様に心掛ける方が望ましいと思います。息が先か動作のリズムが先か?を考えてみると、どんな状況でも心拍が安定して息も穏やかだと申し分ないでしょうが、そこに辿り着くには長い経験が必要です。突然弦切れしたり、勝負矢が廻って来たり、審査を受けたりと状況は一定ではありません。したがって、緊張しても息が上がっても動作のリズムの一定を常に意識して取り組む様になれば、落ち着いた行動に見えると思います。「普段通りに見えるのに実は緊張してる」を普通に出来れば緊張が味方してくれるでしょう。緊張した中でも普段通り出来ると考える方が緊張しない事を求めるよりも大切だと考えています。中っても外れても何も感じない事を無心とは言い難いでしょう。普段の練習と試合が同じ心境なのも問題だと考えられます。「ここぞ」という底力は多くの緊張した場面を経験した結果として培われる物ですね。緊張を嫌がらないで緊張を楽しむ事で集中力が生まれ離れが冴える様になります。緊張は能動的な感情に考えましょう。

オリンピックが終わりました。4年間が一回の試技で終わる人も多いと思いますが、その心持ちや緊張に比べて一射にそこまで思いを入れる事は難しいですが、集中し緊張を高める事には大きな意義があるでしょう。

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