mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道で弓力を上げる下げるについて

母校(高校)の部活で助言している時に男子部員の主将が弓力を上げる相談に来ました。18㌔から20㌔に上げたいとの希望です。たまたま他県の私の先輩が引きに来ていて、即座に反対されました。弓力を変えると今の中りと同じ様に引けるには何千本と矢数が要るからというのが理由です。強い弓を引きたいという願望は私にも心当たりが有りむげには出来なかったので、先輩に助けられた状況です。結局は変えましたが幸い個人の成績にも大きな影響は出ませんでしたので結果的には良かったとなりました。強い弓は弓が助けてくれる場合も多くなりますが、強くしたという意識から力む引き手も多いのは事実です。人に依る事は当然考えられますが、動機を考えると見栄の場合が多く、特に若い間は顕著です。

試合よりも1㌔足して練習する様な話しも聞き覚えがあります。気持ちや体力に余裕が出る意図かもしれません。私自身は緊張し力んだりした中でも的中を取れるようにというのが理想です。

逆に弓力を下げる場合、年齢や体力的な理由はあるでしょう。しかしその事よりも今の弓がきついと思う事自体も一応疑ってみましょう。うまくいかない、思うように引けない事は弓力だけがが原因とは限りません。弓力だけが原因では無いなら下げた弓でもしばらく経って慣れた頃には同じ事になりかねません。自分に引けるぎりぎりの弓を引くことは念頭に置くべきでしょう。弓力を下げた直後は余裕が有るかもしれません。前述したように元に戻す事は大変な労力が必要となります。一旦下げると決めたなら、もう戻さない位の覚悟をしましょう。もし体力の問題と思ったなら尚更です。初心者に近い人で既に15㌔の弓を頼んだ話しを聞きましたが、真っ直ぐ立ててない、押手の肩が上がった状態で矢所も定まっていない現状です。他者が指導しているので口は出しませんでしたが、「弓道が面白く早くやれば良かった」と熱心に練習する人なので残念です。一回だけ身体が退けている事と押手の肩が上がっている事を伝えましたが、やはり中りが欲しいらしく射は変わりません。後々苦労するとは想像出来ますが、今の状態では自分で気付くのを待つしかないでしょう。

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