mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

続1しばらくは手の内にします

著作権が不明なので画像は載せられませんが、江戸時代の会の写真を見た時の印象から始めます。会なので流派は判りませんが、ほぼ斜面打ち起こしでしょう。

先ず口割りはボーダーラインの上唇に付いてます。少し弓は伏せ気味に見えますが胸周りは楽に見えます。手の内の親指は根元は中指に少し掛かっていて、ほぼ真っ直ぐに斜め下方向に向いてます。関節はさほど曲がらずの状態ですが、ぴんと伸ばしている印象は無く、付け根と綿所で弓力を受けている感じです。親指の先端は中指が見えている程度の高さで、人差し指は脇正面に向いて少し曲げてます。全体的に力みは見えません。

個人的には人差し指はぴんと伸ばさずにぎゅっとも曲げないので好ましく思えました。自分はぎゅっと曲げた時も有りましたが、弓返りの時に人差し指の先に弓が触れる事が有り止めました。初心者の時は曲げないで人差し指は伸ばしていましたが、いずれにしても力みが見て取れるので今は自然の曲がりに意識しています。今は慣れたので人差し指への意識は有りません。物理的にも離れで人差し指は動かないから楽です。

ここで重要視したいのは、中指等の三指が地面と平行で腕方向に素直に向いている事です。いくら手の内の力みが無く見えていても、手首に力みが見えると逆に目立ってしまいます。力みが見えると言うよりも、不自然に見えるという感じですが伝わるでしょうか?

弓道でいろんな技術が有っても、不自然に見える事は良しと出来ないと思っています。この引き手は着物に袴で髪を結っている侍さんなので肩周りの細かな部分は見えません。けれど、肩も上がらず横に伸びて見えます。あくまでも印象の範囲ですが。猿腕でもなく割に真っ直ぐな押手なので顎先と肩は近く見えていますが、脇正面から垂直に立つ首筋の力みもなくて自然に物見を入れている様に見えています。

皆さんに感じて意識して欲しい事は、手のひらを開いて上に向け、親指以外の4本を内に曲げてみて下さい。人差し指は同時でも外しても構いませんし、両方を交互に試していただいても構いません。中指が素直に腕の方に向くかを見てみると、意外に手の内の癖が出る場合が有ります。目を閉じて試みます。もし自然に見えなければ、見ながら修正してみて下さい。今回はこれが主旨です。

×

非ログインユーザーとして返信する