弓道の枝葉④
的は背負う様な気持ちで始めは立つことをお勧めします。あまり前傾姿勢にならない様な感覚です。実際は足踏みの前面が的の中心に向くので、矢をその真上に引き込むと前屈みにはなりにくいとは思いますが、打ち起こしや引き分けで弓に引っ張られない気持ちを持とうという意味合いです。的の半分特に前目に矢が付く時には確認して下さい。前傾姿勢で後ろに刺さる時は押手を振り込んで中てる様な状態か勝手の弛みになっているかもしれません。
背筋は背中側に有ります。首筋も頭の後ろと言えます。顔向けや胸弦を安定させる為にも少し前目かなと思えるような感覚(あくまでも感覚的です)だと自然に身体を起こさざるを得ないと感じられます。したがって、重心も前に動いたりさせないでしっかり両足に上腿を乗せる様に考えます。これでしばらくは手の内や取懸けを充分に修練出来るでしょう。
前に飛ぶ時、上に飛ぶ時、下に落ちる時、後ろに外れる時はこうするといった矯正方を載せている弓道書を多く見受けられますが、もちろん矢が会で的に向いていて身体が真っ直ぐ立ったうえでの改善が必要です。