mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道の枝葉⑦ 口割りが降りない、胸弦が付かない

取り敢えず左右均等といった思いで出来るだけ矢の水平と平行に気配りして弓を開きましょう。

「口割りを合わす」「口割りに降ろす」「胸弦をしっかり付ける」などの言葉は結構な頻度で耳にします。

会に入ったと自己判断した時に胸弦が付き頬付けが出来ていればそれ以上矢を寄せたり降ろしたり出来ません。詰め合ったらそのままの離れを目指すしか無いでしょう。口割りよりも低ければ問題ですが、頬骨よりも低ければひとまず大丈夫です。むしろ頬付けと胸弦が甘い方が問題です。

口割りに引くまたは降ろすや身体に寄せるまたは弓に割り込むという感覚はひとまず置いて、左右均等に弓を開くと矢は口の辺りの頬に付き、同時に胸弦がきちんと付くと考えて引くようなイメージを持って欲しいと思います。

会に入ってから口割りが高い低いと横で言う助言は避けたいですね。会で口割りの調整は出来ません。もし会で矢を上げたり下げたりが出来るならその会自体に問題が有ると考えています。只矢束の状態に近いかもしれません。

「会は引き分けの延長」といった表現は否定しませんが、引き分けの矢の軌道を充分把握して引きましょう。側で指導する人も結果が口割りが高かったり低かったりした時は次の引き分けを矯正する方が良いと思います。

まず引く、引いた結果が会で、修正は次の矢でという事が望ましいと私個人は考えています。例えば引いている途中や会でもっと肘を納めてとか手を添えてぐっと引かせたりすると、矢が溢れたり息が詰まったりと違う問題が起きる場合も目にします。審査や試合に参加すればわかりますが、自分で引けない事をいくら練習でしても射位には誰も助ける人は居ません。もっとどうしたら引けるか?口割りを今より下げさせたいならどうするべきか?きちんと説明してあげたいですね。もちろん手を添える事も大切な場面は有ります。それを承知した上で、理解を促し、感覚を変える事も重要だと思えます。身体が覚えるまで手を添えて数をこなす指導には限界が有ります。

頭で理解した通りに身体が動けば苦労は減るでしょう。理解と行動に隔たりが有るから感覚を磨く必要が有ると考えています。

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