取懸けのまとめ
弽の種類以上に取懸け方に対する考え方は有りますが、弦を掴まない事から始めて最終的には「柔らかく」が目標となるでしょう。
具体的に守りたい一番は、人差し指を中指の補助として使い帽子側に働かせないという意識です。中指と人差し指、親指、薬指と小指の三つのブロックに分けて考えていきましょう。
始めのうちは余分な力みの余分なという部分を意識します。「手首の力は抜き肘で引く」も肘だけで引こうとすれば、引きが足りなかったり肘を痛めたりする可能性を秘めています。
さほどの成果は求めなくても、手指の筋骨構造にも一度目を向けて下さい。骨格上無理なく引く事は長く続ける為に必要です。虎口の部分が他の指の間よりも広い事で親指は自由度が増しますが、親指だけで弓力を受けると考えた場合にはデメリットとなります。つまり親指に弦を掛けるとはなりません。日常生活の動作では繊細に指を動かす為に尺骨と橈骨はクロスに捻ってます。腕を降ろした状態では胸の筋肉も捻れてます。柔軟体操などはこの捻れを修正する意味も有ると思われます。弓道も捻れを修正し縮みを伸ばす事で身体が自由に無理なく動かせる様になると考えられるでしょう。
背伸びでもラジオ体操でも凝った部分の緊張が解ければ気持ちものびのび出来るでしょう。八節全てに当て嵌めても、伸び合いは自然体が基礎となるとも捉えられます。