mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道の練習について脇道のお話しです。

よく有る話しですが、実は気がつきにくい事です。道場に来て練習する時に皆さん自分の気になる部分を中心にされると思います。誰も居ないで一人で引ける事は稀でしょう。

他者は自分の気になる部分を中心に人を見ています。自分は会の納まりを今日は改善しようと思ってきたら手の内を指摘されたり思いと違う所を指摘されたりします。誰しも好意から発した助言なので無視してはいけません。しかし、自分の今の状態をきちんと説明する事は大切です。一生懸命大きく引こうとしているときに手の内を指摘されたときは、例えば「会の納まりが悪いところに手の内を修正すれば引きの足りないままの手の内になりそうで、まずは勝手の納まりや胸弦や口割りなどがきちんとできた上での手の内のバランスを取りたいと思います」などと伝えます。自分の意見を言う事は反抗とは違います。それよりもまず気持ちにストレスが掛かるのは良いとは言えません。「いや、手の内が出来たら引けるようになる」これもある意味正解でしょう。「手の内が良ければ多少引けてなくても中るよ」みたいな人とは親身に話せません。私自身は「はい」と返事はしたもののする事は違うとなる方が意見を返すよりも礼に反していると思います。先に挙げたように心の中では裏腹なまま練習するストレスが一番の敵です。例え師範や範士の方を相手にしても、きちんと自分の気持ちを伝えましょう。そのことで一歩進んだ話しができます。「どうしても今は頬付けや胸弦が甘いのが気になっているので、差し支えなければそこを見て下さい。」と言って、「いいやそんなことはしなくて良い」と言われることは無いでしょう。

自分の意見を言う事と反抗する事は全く別物です。自分は初心者だからとか、あの方は高段者だからとか言わずに勇気を持って話して下さい。

私も学生さんや初心者に助言したことが有りますが、「はい」と返すだけの引き手には苦労します。違うなら違う、解らないなら解りませんと答えて欲しい場合が多かったです。

繰り返しになりますが、心中がもやもやしたままの練習は身に付きません。

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