mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

正射必中と自身の射の折り合い

「正しく弓を引く」は良い感じです。「骨格で引く」や「骨を射る」も魅力を感じます。「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離す」というのも良いですね。「息に合わせて」や「無心で引く」もまた魅力的ですが、これらは時と場合で一致しない事も有ります。

単純に性格や背格好、考え方は人それぞれという事なんですが・・・。

全日本弓道連盟が射技を統一していないのもそういう事と言えます。勿論全日本弓道連盟以外にも弓道の団体は色々あるでしょう。

射法訓が江戸時代で、禮記の射技編は元々国外の中国が発祥です。が、弓道場に始めて踏み込んだ場合の基本はやはり射法八節という「射法」が一般的です。どんなスポーツや武道や習い事の出発は基本です。基本の上に応用が有ると思われます。

最低限守るべき物が基本だとすれば、一応試みて、会得してから自分の考えを足したり引いたりする事が順当ではないでしょうか?誰もが的中を欲しいと思うし、また綺麗に引きたいと思うでしょう。取り敢えず基本は常に手元に置いて考えていきましょう。

弓を引く事に慣れてくると、自分が思う以上に主観的な練習をしているかもしれません。その時にいざ基本を見直そうと思っても、多くの時間と労力が必要で、結局今の射が少しでも修正できればという所に落ち着きます。これを妥協の一言で済ます事は出来ませんが、私もまぁいいかという妥協が多いと思っています。

元々基本自体が多くない事も有りますが、解っているけど出来ないと思ってしまう事が問題です。ある程度経験を積んだら、初心者とは違うみたいな変な自負が生まれます。経験者に出来ない基本は、初心者にはまず出来ないでしょう。これは出来ないと逃げないで取り敢えずやりましょう。やってみて出来ない理由が解るだけで射は上達すると思っています。以前挙げましたが、初心者教室などでも、1から2年目の引き手に参加を促すと、「私なんかじゃ教えられません」という言葉がほとんどです。5年10年経っても同じ答えをする人も多いと感じています。同じことを悩む人同士が見合う事も、ちょっとばかり先行く人が言う助言も大変重要だと考えています。

きちんと弓道に取り組んでいるなら、その人達皆でお互いに修練しあえれば、全体のレベルアップにつながるでしょう。最近になってつくづく感じますが、経験者ほど基本の解釈に主観が入ってます。勿論私が筆頭ですが。

教本も射技編が四冊出ています。射法八節に悩んだら、基本の捉え方の詳細にたまには触れてみると良い様に思います。自分の射は大切ですが、元となる物はやはり基本です。「基本の通り」に拘らなくても、一定の基準として知って損はないでしょう。無視するのではなく、知った上で出来る出来ないの判断は自分の状態と照らして取捨選択していきましょう。

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