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未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道の練習で効果が有った例です。前回の補足

高校生部活でメンバーが試合に遠征したあとに、残った部員が道場で練習した時の出来事です。5人立ちで合計20本。

私の指示した条件は前の人が会に入った時は物見をして待つという事だけです。これで残った部員全員の的中が上がりました。居残り部員は日頃の的中はあまり芳しく無かったですが、平均15中位にはなりました。勿論、途中での助言は控えています。たまたまと言われればその通りですが、静かに引く事や周りに意識を向ける事など、日頃は自分の射で精一杯の部員にも場の雰囲気を感じて欲しかったという理由から試した結果です。

中る流れを作る事は難しいです。練習ではそこそこ中る部員も試合では的中が落ちる事は多く見受けられます。

まず緊張は必ずするものだという自覚は頭に置いて受け入れる事が大切です。打ち起こしの前の間を味わってもらえれば的中は上がると思っていました。その時には前の人の中り外れが意識出来て、更には自分の後ろ立ちの的中にも気を配れます。

弓道は個人的な要素が多く、団体戦への考え方も色々でしょう。けれども、皆が中てている時、外れが続く時には嫌でも全体の的中が気になります。意識しなくてもそれが流れです。なので日頃から団体戦は団体戦を意識した練習が必要だと思います。

前述の立ちでは二立ち目以降に助言を一つ加えてみました。誰かが外した時に「止めてやれ」です。プレッシャーはわざと掛けてあげます。一人目で止める事は常に出来ませんでしたが、二人目までにはほとんど外れは切れました。

精神面の事は常に話題に挙がりますが、日頃の練習でも個人個人の指導だけでなく、団体戦への意識は培うべきだと思います。確かに一人一人が四本引いて皆中して帰る事を目指す事の個の集まりという感覚も否定しません。ですが、そんな選手が5人揃う事は簡単では無いでしょう。外した時、的中がままならない時、或いは的中が続いてきた時にどう捉えるか?では大きな差が出ると思います。一言で言うと「慣れ」も馬鹿にできないという事です。気持ちの機微は射に大きく影響します。個人で引いている時よりも団体で引く時の方が大きい事は考えられるでしょう。

学生の皆さんは打ち起こしの前に最低限一呼吸は間を取り、覚悟を決めてから弓を上げて下さい。

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