mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道部の流れを作る

禅についての本をぱらぱらと読んでみましたが、これもまた一生掛けて取り組まなければ得られそうもありません。始めの頃に大学の痛い先輩の話をしました。「俺の射は完成した。私の言う通りに引けば良い。」かなりの強気ですが、やはり勘違いだと今も思います。何もかも全て簡単に手にすれば簡単に無くすでしょう。なので、出来なくても当然で焦らない事が大切です。学生時代は特に焦らない様にして欲しいです。「中る」事は簡単でもあり難しくもあります。ここは自覚すれば良いです。焦りに依るストレスが一番のマイナスですね。動作の単純さは簡単とは違います。精神面が大切なのは言うまでもないですが、精神を鍛えるとは受取らずに、精神と技術は同時進行だと思いましょう。技術と精神のバランスが取れている時に結果が良い事を何となく感じて下さい。

一生懸命引く事と目一杯力む事の区別をして、苦しく悩む時は一息付ける余裕を持つ事で良い方向にいくでしょう。高校時代にインターハイへ初めて出場出来た時は予選敗退でした。帰り道に顧問の先生から「初めてはこういうものだ」と言われた事を今更ながら思うと、その頃とは違い何となく解る気がします。試合にも場数が必要です。結果云々よりも出場出来た時から始まると考えるべきでしょう。個人的には1回の機会ですが、その後の後輩が「頑張れば全国も夢ではない」と思えた事の意義は大きく、結果的に流れは良い方向に行きました。母校の活躍を聞くと、私達のいまいちだった結果も意味が有ったと思えます。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、この代が強かったと伝わるよりも、ここから始まったと言える事の方が貢献度は高いと思います。今では弓道推薦で進学する後輩も増えました。結局は学校の部活も長い時間を掛けて力が付く物だと思います。なので、私達の先輩方が上手くいかない中でも引き続けてくれたからこその結果だと考えています。同好会から部活に上がり道場も無い時から弓を引いてもらった先輩に感謝しています。

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