手の内と取り懸けについて
You Tubeを見た中で面白いコツを言ってました。「握りの長さを短くすると常に握る位置が変わらないし、審査で残身を執った時にずり落ちてもさほど落ちて見えない」たぶんYou Tubeのネタ作りで言っていると思ってましたが、自分の竹弓をそうしてる場面が映ったので案外本気なのでしょうか?
個人的にはナンセンスと思います。また別の場で、握り皮の色を薄くして竹に似たものにしているとこれもずり落ちが目立たなくなるという事も聞きました。
矢摺り藤に自然と出来た小さなキズが狙うのにちょうど良いと言った人にも会いました。皆さん称号者です。
試合に勝つため、審査で昇段するためと色々な思惑が有るのでしょうが、私は陥りたくない感覚ですね。
ずり落ちる弓のまま引き続けると先で良い事はありません。
取り敢えず手の内は、弓になるべく触れない事がどの段階でも第一に考えるべきと現在は思っています。取り懸けは捻る捻らないとかを検討する以前に弓構えのまま打ち起こせているか?が重要です。弓構えで捻った取り懸けが途中で弛むなら、始めから捻らないか、または弛まない様に引くかの二択です。
要は引く途中で変える事は避けましょうねという事です。当然弓構えで取り懸けも手の内も出来上がってはいません。変化する事は自然です。
「肘を張る」という事も同じです。弓構えから弛むと肘を張れと言われますが、そのままならその引き手にとっては自然体かもしれません。確かに軽く肘を張るという記述は射技に有ります。がそれも軽く、肩に響かないが前提です。肩線が狂うなら肘の状態を再び検討し直す必要が有るでしょう。