mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道を始める人に

射法八節の図は中野範士がモデルとされていますので、図の通りに弓が引ければ範士になれます。また射法八節の図には注意書きの文字が有りますが、これは弓を引き始める時から意識する基本が書かれています。言いたい事の主旨は、細かな文字を読んで自分なりに受け止めて考え実行することが大切で、絵を見て理解は出来ないという事です。現代は物事を調べる手段は多くしかも手軽になってきました。図の形は練習を重ねた結果だと思って下さい。どう身体を使えば図の形になるのか?への理解を深めて下さい。始めに苦労すれば後が楽です。図だけ見て、ああこうするのか?と真似しても上手くいかない事が普通です。私の知る限りほとんどの道場に射法八節の図は貼ってありますが、そのまま引ける人はほとんど居ません。例え形は似せても身体の使い方などまで同じである事はほとんど無理です。なぜ図の通りに引けない?が射を進歩させていくでしょう。射法八節の図は最初に見て、最後まで求め続ける物だと思って練習して下さい。極端に言うと、最後まで射法八節の図通りの射は会得出来ないかもしれませんがそれでも構いません。どんな引き方にせよ半年も一年もまたそれ以上引いて一本も的に中るたらない事は無いです。正しく中る事と中たり続ける事が難しいという事!です。正しく無いと中らない事もありません。言葉の表現は難しいですが、真面目に取り組めば誰でも中る様になります。その中り始めた時期に「ああ、こうすれば中るのか」と安易に結論を出すことさえしなければ良いでしょう。そこで同じ引き方を繰り返すことで射の進歩は無くなり、そこからは下降線を辿ります。それほど始めの中りは魅力的です。そこを駄目だと言っているのではありません。中りが出るとひとまず安心しますが、中る時ほど修整するチャンスだという事です。気持ちの余裕が有るから思い切った練習が出ると思って下さい。

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