mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓を素直に引いている

私の学生時代の同期が母校の弓道場を訪問したら一人の部員が引いたので少し助言して帰った内容を電話で教えてくれました。講義の合間に引きに来た1回生で高校時代は未経験とのことです。「その子はうまくなりそう」と話したので理由を尋ねてみると、「始めて数ヶ月なので変な癖もまだ付いてないし身体に柔軟性を持っていて、手を添えてあげると対応力も高く飲み込みが早そうだから」と言っていました。

打ち起こしから肩甲骨に手を当てて引き方を背中中心に助言したらしく、左右の肩甲骨が自然に動かせる点を高く評価した様です。自然に素直に身体が動かせるのは若さ故の有利さです。

色々な職人さんが弟子を取る時には、変に経験が有るより全くの素人を選ぶと聞いたことは多く有ります。勿論教える側にも色々な仕事のやり方が有るので、良し悪しではなくて、指導しやすいという面からの話しです。しかも歳が若いほど人生経験に依る癖も少ないと聞きます。

姿勢や重心の位置や身体の使い方などあらゆる所に、生きてきた長さに比例して身に付けてきた癖も多くなるでしょう。本来は射の修整よりも日常生活の癖の方が直しにくいかもしれません。こう考えると、日常生活の癖に依って生まれた射癖が一番治らない事になります。私は整体師の身体の矯正に関する動画やブログを見る事も多いので、骨格については興味を持っています。弓道の練習で、ぼちぼちであっても中々上手くならなかっても、身体を故障する事は避けたいと思います。身体の仕組みに合う動きを日頃から意識する事で結果的に射も良くなるという考えは順当だと思います。後は精神面を考える事ですが、これも射位に立って引きながら鍛えられるとは考えにくいので、やはり日頃の心持ちを考えるしかないでしょう。

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