mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

弓道での経験について

経験者と初心者の違いは幾度となく触れてきたので、今回は経験そのものについての捉え方です。

経験を積み重ねで身に付いた物とすれば1つの事を長く続ける事になります。定期的に弓を引き続ける事は大変な努力が要ります。社会人なら仕事の状況に、学生勉強や゙行事に左右されます。限られた時間で効率的な練習を゙するという観点から進めます。

例えば月に数回道場に行き4つ矢5立ち程矢を射ると仮定してみましょう。1回に20射するので、週1だと月に直せば4〜5回程度で80射〜100射で、年に1000射〜1200射です。週2回になれば倍の2000射以上1年で引けるので矢数としては決して少なくは無いと考えています。問題は1本1本の中身という事は誰しも考えるでしょうが、少し目線を変えてみます。

まず射位に立っていない時の過ごし方を変える方向を考えてみましょう。弓を実際に引く練習は限られます。普通は家に道場は無いし巻藁を自宅に用意している家庭は多く無いでしょう。理論の実践は当然必要ですが、こう引きたいという目標は実射する時以外の時間を使わないと効率は上がらないでしょう。気持ちの切り替えは大切で、仕事中や行楽中など今している事に集中するメリハリは要りますが「道場に居る時だけ弓道」と言うなら確かに週1〜2回の練習量では足りないかもしれません。しかし休みに゙突然矢数を増やしても効率を上げる事は難しく本数は少なくても定期的に引く方が良さそうです。道場外ではいつも見るテレビ番組1つの時間に番組を見ながら出来る練習が思い浮かべば実践して下さい。

経験そのものという観点は、いつもの生活習慣を少し変えて道場では出来ない事(やらない事)を考えるだけでも弓道に対する見方を変えられます。

体験したことのない経験は見聞きしても身に付きません。「経験は身体が覚えた感覚」です。したがって、引く前に何でも良いので考えて下さい。弓道(だけでは無いですが)を豊かにするなら、色々な゙経験をする事です。知識量よりも経験値ですね。「いつもと違う」が経験値を上げて迷いや゙壁への対処法が増えていくでしょう。

前に「看取り練習」について触れましたが、やはり体験していない事を見ても経験値は上がらないでしょう。ただ凄いなぁで終わらない様に日頃の練習で体感に依る経験値を増やしましょう。始まりは「真似」でも「ふり」でも構いません。それを続ければいつかは自分の物になるという事が反復練習に依る積み重ねになるでしょう。今は色々な゙情報を即座に調べる事のできる時代です。人に言われた事でも目にした事でも何でも構わないので興味を持って下さい。細かな事は出来るだけ掘り下げて、実射は大胆にすれば練習の中身は濃く出来るでしょう。

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